うううう、書くことが山ほど溜まってしまっていてそろそろ終わりにしたい・・・・・
けど、やり始めたら終わらせなければ気が済まない性格なので
誰も見たくないかもしれないけれど続けます。

さて、古生代デボン紀で陸上進出した僕らのご先祖様の両生類たち
に、より内陸に進む奴らが現れた。竜弓類と単弓類である。
現在の両生類を見てもわかるように、そのままだと水辺を離れられ
なかったのだ。だから体を変える必要があった。
竜弓類はそののち爬虫類となり恐竜や鳥類に分化していく。
そして単弓類からは哺乳類型爬虫類が生まれ、ついには本物の
哺乳類が分化して我々につながっていく。
面白いことに、古生代後期から、中生代初期にかけては、僕らの
ご先祖様の「単弓類」の方が、地上では圧倒的に優勢だった。
で、古生代ペルム紀後期に地上を支配していた単弓類はこれ。
これ、言っておくけど「恐竜」ではないよ。恐竜は「爬虫類」で「脚が直立」
しているのだ。

ディメトロドン
背中の帆で、太陽を浴び、体温を高温にして、素早く動いていたらしい。
群れで行動し、向かうところ敵なしだったようだよ。
けど、古生代後期には「ペルム紀大絶滅」もあってか、絶滅した。

ペルム紀大絶滅

ペルム紀大絶滅2
で、古生代は完全に終わりを告げ、中生代に入る。
中生代に入っても、僕らのご先祖様、単弓類の「哺乳類型爬虫類」
は絶好調。世界中にいたらしい。(僕達直接のご先祖様ではないけどね)
けどなんとなく、サイとかカバとかを連想させるよね。

リストロサウルス
でも、中生代の三畳紀の途中、とうとう、爬虫類からあの「恐竜」
が出現することになる。で、それまで反映を築いていた「哺乳類型
爬虫類」から世界を奪っていったのだ。この後、僕らのご先祖様は
恐竜がどんどん大きくなっていくのと対象的にどんどん小さくなって
いった。猫くらいに。逃げまわるしかなかったんだろうなぁ。それには
小さいほうが都合が良かったのかもしれないね。

で、猫どころかネズミみたいな、ジュラマイア。まさに恐竜全盛期の
ジュラ紀に誕生した。体長12センチしかない。哺乳類型爬虫類が
劣勢を挽回するために最後に産み落とした「切り札」だった。この生物は
たぶん、はじめて「子供を産み育てる」本格哺乳類だったのだ。
おそらく、この「ジュラマイア」が僕らの直系のご先祖様、どころか
現存する哺乳類すべての源ではないのだろうか。

ジュラマイア
で、6600万年前、巨大隕石の地球落下で、恐竜の時代
「中生代」は突然、本当に突然に終わりを告げる。

白亜紀末の大絶滅

白亜紀末の大絶滅2
当時の地層を見ると明らかな「線」があるのがわかる。
これを「K-T境界」または「K-Pg境界」と呼ぶ。
ここに、宇宙由来と思われる「イリジウム」と言う元素が
大量に発見されるのだ。現在、その巨大隕石は10キロ程度で
メキシコのユカタン半島に落下した事までわかっている。
こんなのが突然宇宙から飛来したら、僕らはいったいどうすれば
いいんだろうね。

証拠
で、巨大恐竜は絶滅した。(正確に言うと、全て絶滅したわけでは
なく、一部が「鳥類」として生き残ったと言われている。恐竜と鳥類は、
実は、かなり似通っているのだ。恐竜はでっかい鳥だ、と言う人も居る
くらい。)

で、ネズミのようだった我が哺乳類が新生代にあれよあれよと世界中に
大躍進をしていったのだ。そう、恐竜が元いた場所にまるでコップの水の
ように形を変幻自在に進化させてね。生物、生命って本当に不思議だよね。
ちなみに、こういった一気に分化して環境に合わせて進化することを
「適応放散」というよ。

哺乳類大躍進
で、その一派が樹上生活を始めた。そう「霊長類」いわゆる「猿」が
誕生したのだ。

霊長類への道
霊長類はその後華々しい進化を遂げていく。

ホモ・サピエンスへの道
しかし、何があったかわからないが、おそらく500万年くらい前
(ココらへん、化石が発見されるたびに変わる
ので、ぜんぜん不確かです。)樹上で何かがあったのか、
草原に降りてくる奴らが現れた。そして、なんと平原を二足歩行
しはじめたのだ。猿の頭(脳)のままで。
そう、人類進化は足から始まった事が最近わかってきた。
脊椎と頭蓋骨との接続部分から、二足歩行していたかどうか
わかるのだが、初期の二足歩行霊長類は、脳はチンパンジーと
たいして変わらないのだ。

人類進化の道筋

で、猿人。さるのひと。

猿人
ラミダス猿人。今のところ最古の猿人。440万年前。
完全に二足歩行できたようだが、脳はチンパンジー。

ラミダス猿人

アウストラロピテクス。これは250万年くらい前。

猿人2
で、原人。これくらいだと、近所にいてもあまり違和感なく。

原人
原人ホモはビルス。あ、こんな人知ってます!と言う声が・・・・
ここらへんから急激な脳容量の増大がはじまる。

原人2
で、旧人。言わずと知れたネアンデルタール人だ。

旧人
20万年前くらいに出現し、ほんの2~3万年前まで生存していた。
発見された骨から、彼らは身長が180センチくらいあって現代の
プロレスラーのようだったらしい。その上、脳容量は・・・・・
なんと私達より多いのだ。一概に脳容量が知能の高さを示す
ものではないが、相当に頭が良かったと思われる。
死者に対しては「埋葬」を施し、花も手向けていた。つまり
彼らには宗教観すらあったのだ。

旧人2
それが、なぜ、絶滅して、どちらかというと劣等だと思われる
私達が生き残ったのだろう。諸説あるが、それは又の機会に。
ネアンデルタール人の少女の復元像だ。これは・・・AKB48
のメンバーでも不思議ではない。もしかしたら総選挙でも
いいところいくかもしれない。僕など萌え萌えである。

ネアンデルタール少女
で、いよいよ新人。ホモ・サピエンスだ。我々現存種である。
よく言われる「肌の色」は、ホモサピエンスが世界を大移動
している間に、その場所に一番あった色になった。
たとえば太陽の紫外線が強いアフリカでは、皮膚がんを防ぐ
ために「メラニン色素」が多くなり肌が黒色になった。(というか、
人類発祥の地はアフリカだから、最初から黒かったろうね。)
だから黒人も白人も黄色人種も、「種」としてはみんな「ホモ・サピエンス」で、
違いはないのであった。

新人

新人2

新人3
で、私たちは、環境にあわせて進化するのではなく、巨大進化した
「脳」をフル活用し、環境を逆に変えることで、生存エリアを広げ
繁栄を謳歌してきた。現在に至っては、宇宙空間から深海まで、至る所
に進出している。

ああ、ざっと40億年の歴史を3時間弱で見学してきたのだが、
こういう見方も、たまには良いなぁ。全体像が把握できるというか。
しかし、本当に生命って、凄いね。実は、カンブリア大爆発の前、
まだ生物は単細胞生物しかいなかった時代、地球にはしょっちゅう
大きな隕石が落ちてきていた。それも、恐竜を滅ぼしたよりよほど大きな
やつが。その都度、地表は1000度を超える高温にさらされ
たが、生命は滅びることなく面々と現代に通じている。一度も途切れる
事なく。誰一人とっても、どの生き物1つとってもても、その後ろには、
40億年の「命のチェーンレター」がつながっている。生命とは、これほど
強いものなのだ。そして、ほんの5億年前に誕生した、ナメクジウオの
ような数センチの「ピカイア」が、あれよあれよと姿を変えて、ダンクルオステウス
から恐竜から、いま地球上にいるメダカからワニから象からライオンから、
そして我々人類等、脊椎のある全生物に進化していった。この恐るべき適応性。

この前、福島の星祭りに行ってきたのだが、渡辺潤一教授が
「あと10年以内に間違いなく地球以外の天体で新たな生命を発見すること
が出来るでしょう。」と話していた。私もまさにそう思う。

この40億年の生命の進化を見ても、それだけ強靭で、変幻自在
なものが、地球にだけ奇跡的に存在しているわけなど絶対にない。
なにか条件が揃えば、生命はすぐ発生し、その星は即座に生命に満ち
溢れるところになるだろう。おそらく、渡辺先生の言うように太陽系内で、
10年以内に太陽系で生命は見つかる。そして、それは人類の思想、文化に相当な
インパクトを与えることになるはずだ。なぜなら「僕たちはこの広大な宇宙で、
孤独ではない。」と、実感を込めて意識する事ができるようになるからだ。
たとえ微生物でも、太陽系の他の天体に発見されたら・・・・太陽のような恒星が
2千億個もある我が天の川銀河系に、より高度な生命がいないはずが
ない。ましてや、その銀河系自体が数千億も存在している大宇宙に、我々以外に
知的生命は絶対にいる、と芋づる式に実感できるようになる。
ああ、その日が待ち遠しい。その時、人類は、また違った進歩を始める
のだろうなぁ。人類以外の「他者の目」を、広大な宇宙に感じながら。

長々、個人的変な話をごめんなさい。次回からまた通常モードに戻ります。