さて、しばらく行くと・・・・・
私はずっと、数百メートル先から、人と信じて疑わなかった。
「あの人、何やっているんだろう。頭巾なんかかぶって。
手に持っているものは釣り竿か?」と思っていた。数メートル先に
なって初めて、「ありゃ?」と。

これはなんだろう?カカシにしては、カラスから守るべきもの
がない。頭、くびれ、大きさ等、人間はいくつかの類似性があると
頭のなかで完全にパターン認識が完了してしまう好例であった。

なんだろう?

さて、しばらく行くと・・・・・サイクリングロードが砂に埋まって
なくなってしまったぞ。

サイクリングロードが砂に

仕方ないので、砂浜をチャリを引いて延々と歩く。
いつかきっとサイクリングロードが復活している場所に出る、
という希望的観測を抱いて。
で、案の定、10分も歩くと道が出た。

脱出
で、またまたチャリに乗って走る。ん?なんか公園にでた。
ココは飯岡刑部岬だ。サイクリングロードの終点も近いぞ。

飯岡刑部岬
なんか、子供のモニュメントが。

モニュメント

なんでも、この砂浜は昔から波にさらわれ、壊滅の危機が
あったそうな。昭和初期、小学生2人が、この浜に石を投げ
初めた。来る日も来る日も寄せる波に抵抗するように石を
積み上げて行った。いつしかその行動は学校の子どもたち
や先生、村人みんなに伝播し、石を積み上げる作業が続いて
行ったんだそうだ。その様子は県や国を動かし、本格的な
護岸工事になった、と書いてある。
ん?何々?「飯岡海岸護岸竣工碑 千葉県知事 沼田 武」と
書いてある。ああ、この方、僕が大学で生態学を学んだ
教授の弟さんだ。お兄さんかなり偉い教授で「沼田 真」先生といった。
みんなからは「ぬまたん」と呼ばれ親しまれていたっけ。
人はどこでどんな縁があるかわからんのう。

で、隣を見ると・・・・・
こ、これは。
矢吹ジョーやんけ!この脈略のなさはなんだ。

矢吹丈

で、隣を見ると。
力石や。

力石

なんでも「明日のジョー」を描いた「ちばてつや」先生は
ここで育ったらしい。その後家族で満州に渡って、命から
がら日本に戻って漫画家を始めたのだった。
いろんな土地にいろんな物語があるのだなぁ。

で、やっとサイクリングロードの終点。ここから先はほぼ車道。
今度は車道でいいから、このまま銚子まで上ってみようっと。

飯岡サイクリングドーロ最東端
で、急いで帰るぞ。もう日が沈む。

ああ日が沈む



で、車のところに着いたのは夜7時。だから今日のチャリ漕ぎは3時間くらい。
30~40キロだね、走行距離。ちょっとぬるいね。
で、近くで食事。イワシづくしの「イワシ御膳」だ。うっま~ これで1,500円は
お値打ちかも。

イワシ御膳


ああ、今日も良い一日だったね。