おや、教室の外壁に大きな、本当に大きな蛾の成虫が・・・
蛾といっても、きわめて美しく、そう、「貴婦人」のような(ちょっと
いや、かなりでかいけど)
これは、「オオミズアオ」 ヤママユガの仲間です。
成虫には口がなく、このまま何も食べずに一週間ほどの寿命をまっとう
するはず。その間に交尾産卵をするのです。

オオミズアオ
ちょっと下に落ちたので、比較に500円玉などをおいてみました。
はい、けっしてお金をあげて「芸」をさせようとしたわけではありませぬ。

でかい
再び、壁に止まったので、横からの姿など。

横からのお姿
おや、いたずらな風が、貴婦人のスカートをまくしあげた!
おー!もーれっつ!(このセリフ、知っている人はもういないだろうね。)
美しく可憐なスカートの下には見事なぽpっちゃり体型!
いやいや、これは、きっとたくさんの卵を持っているのでしょう。

風のいたずら
ご尊顔なども。

ご尊顔
この顔からもメスである事がわかります。オスだと、メスの
フェロモンを検知するためか、触覚がもっとずっと幅広なの
です。細い櫛みたいなのはメス。

生徒たちにいたずらされたかかわいそうなので、自宅の庭に
放そうと、手のひらに乗せると・・・・・重い体を風に乗せ、
教室前の例の桜の巨木の、よく茂った葉の中に飛んでいって
しまいました。桜も「オオミズアオ」の幼虫の食草のひとつ。
また来年も貴婦人の子供たちに会えるかも。