「出来立ての、なんかおいしいものが食べたい!」とも。
う~ん、いろいろ調べて、考えて・・・・・
そうだ、実験でパンを焼こう!これなら、「実験」+「うまいもの」。
で、さっそく実験で必要となる電極のステンレス板をさがすも・・・・・・
なかなかいいのがない。ネットだと送料もかかって割高。
で、いつもの100円ショップへ。
すると・・・・・・
じゃじゃじゃじゃ~ん!
ステンレス製の「てこ」。 一枚100円。(税抜)
これがまた、パン焼き器にしようとしていた牛乳パック
(実は愛飲のチルドコーヒーパック)に恐ろしいほど
ぴったりはまった!ええ、私はこの時、「神の寵愛」を
感じましたね。もう実験成功は約束されたも同然です。
で、こんな感じに。ショートすると、えろう大変なので
絶縁と、「てこ」の支えも兼ねて、割り箸をかませてあります。
念には念を入れて、てこはパックにセロテープで固定。
で、原料は・・・・うちの可愛いコック見習いが、ホットケーキ
ミックスをこねこね。うん、君ね、いい奥さんになるよ。きっと。
で、投入!
電源もオン!(わに口クリップで交流電源を両サイドに
つなげる。)
もちろん、感電するから、絶対に通電部分は生徒に
は触らせない。(パックの部分は触らせて熱くなるのを
実感させたけど。)
伶君という小3の生徒がいるのだけれど、
「この金属のところに触っちゃうと、死んじゃうの?」と言うので
「そうだよ、伶が、霊になっちゃうんだよ。」というと
生徒たちの微妙な反応。生徒の半数が引いたようだ。
う~ん。実験はうまく行ったが、ギャグには検討の余地ありだな。
で、パンはどんどん膨らみ、10分ほどで焼き上がり!
こんな感じで、おいしそうでしょ。
※ この電気パン焼き器、物資があまりなかった戦後、
一時的に各家庭で流行ったものです。
原理的には、ホットケーキミックスの中に入っている「塩」
が電解質で水に溶けることで、電流が流れるようになります。
すると電子の摩擦熱(ジュール熱)が発生して熱くなり、パンが
焼ける、と言うわけ。
都合がいいことに、パンが焼けて水分が減るにつれて
電流が流れにくくなり、焼きあがると抵抗が大きくなって
勝手に電流が流れなくなる。つまり自動スイッチつきなのだ。
だから「焦げる」という失敗はほとんどない。
家庭のコンセントは交流なので、直流だと起こる「電気分解」
「電極溶解」の問題も回避できるのだ。
実験をする方はくれぐれも「感電」や「ショート」には注意してく
ださいね。