熱中時代 Vol.6。 | 江戸の杓子丸

江戸の杓子丸

化け猫 杓子丸の大江戸見廻覚書

熱中時代 Vol.6



185分 日  1979年(2002年 DVDリリース)



演出 田中知己 吉野洋 矢野義幸 


企画 梅谷茂
脚本 布勢博一 森崎東 桃井章 
音楽 平尾昌晃
出演 水谷豊 志穂美悦子 音無美紀子
    船越英二 草笛光子 ほか


江戸の杓子丸


【完全ネタバレ】




〔解説〕
 アルバイトでその日暮らしをしている北野広大に、教員の補欠採用の通知が届く。赴任先は東京・武蔵野市の小学校。悪戦苦闘しながら成長する若き教師の姿を描いた大ヒット・ドラマ第1シリーズ。
 第21回「人情タコ焼き先生」から第24回「3年4組『フィーバーズ』二連敗」までを収録。




第21話 「人情タコ焼き先生」


〔ストーリー〕
 クラスで一人だけ宿題をやってこない女生徒がいた。彼女は、ケガをした父親に代わってタコ焼きの屋台を引いていたのだ。

 事情を知った北野広大(水谷豊)は、父親想いの女生徒が宿題が出来るようにと、タコ焼きの屋台を引く。



何となく食べるシーンが多いドラマだな。


冒頭、教頭がそばを食べていたり、天城家の夕食では天城校長の妻、綾子(草笛光子)と花井先生(音無美紀子)が二人で焼きいもを食べるシーンもある。



北野先生の妹、青空(池上季実子)が人気の劇団に合格し、お金がいる。


給料を教育学の本にはたいた北野は、古本屋を回ってなんとかお金を作ってやろうとするのだった。



父親が怪我をしているため、代わりにタコ焼きの屋台を引いている女生徒がいたが、北野先生は彼女が宿題を出来るよう代わりに屋台を引くことに。


PTAから副業についてはじめ苦情が出るが、事情を知ったPTAが手を貸してくれるようになるという展開。




第22話 「お雛さまとさびしい宇宙人」
 
〔ストーリー〕
 UFOを見たと主張する生徒が、宇宙人からもらったという宇宙透視ミラーを教室に持ち込んだ。広大が、エスカレートする生徒の嘘を心配していた矢先、クラスメイトから嘘つき呼ばわりされた生徒がいなくなってしまう。



家が和菓子屋で忙しいため一人で遊ぶ事が多く空想ぐせがある生徒がいた。


その生徒は自分を宇宙人だと言う男を信じ、ついて行ってしまう。



息子を亡くし精神が少し不安定な男に、伊東四朗。


宇宙人だと自称し男の子の気を引き一緒にいる事で、さみしさを紛らわせていたのだった。




第23話「熱中先生と笑わない少女」


〔ストーリー〕
 広大は、人間に対する善意と信頼を教えるため、「手ぶくろを買いに」を紙芝居にして生徒に見せた。

 ところが、女生徒の一人が人を信頼すると大変な目に合う、という。その生徒の家を訪ねた広大は、借金の返済に追われる家庭の事情を知る。



ある女生徒の家庭は、連帯保証人になった事から借金返済に追われていた。


その子は「人を信頼し過ぎてもいい事はない」と現実的で、他人にも厳しい子になってしまっていた。


北野先生は狷介固陋な人間になって欲しくないと、心をほぐそうとする。



一方、天城校長は移転する事を決める。


戦時中、生徒たちと共に疎開した経験がある甲府の小学校で、校長としてではなく一人の先生として再び生徒と向き合いたいというのが動機。


「そう思わせたのは君だ」と北野先生を激励する。



花井先生と八代先生(山口崇)には、クイズ番組に出演するため予選を受けるというエピソードが。


その時、プロデューサーとして山田康雄さんが登場。


問題を読み上げるが、ええ声(笑)




第24話 「3年4組『フィーバーズ』2連敗」


〔ストーリー〕
 クラス対抗のソフトボール大会が開催されるが、優勝候補だった広大のクラスは二連敗。他のクラスは上手な生徒を集めてチームを作っているのだが、広大は、4組はあくまでも平等に全員交替で参加しようと、日曜日を返上で練習をする。


3年生のソフトボール大会で北野先生の4組は二連敗中。


4組は他のクラスと違いうまい生徒だけでなく、クラスみんなが出場するようにしようとクラスで決めたのだった。


けれど、全敗は嫌だと出場生徒らは日曜日も練習をする。


野球をした事もないある男子生徒は足を引っ張る存在なのだが、塾があると母親が連れて帰ってしまう。


その生徒は私立へ転校させられるのが嫌で北野先生のもとへ逃げて来る。


そして、小嶋先生(小倉一郎)を交え、バッティングの練習に夢中になるのだった。


事情を知った天城先生は拱手傍観できず、父親をソフトボール大会に呼ぶ。


久しぶりに生き生きとした息子の笑顔を見たと父親は我を忘れて応援するのだった。



クラス新聞の生徒が北野先生の発言をいちいちメモるが、誤解されないようにと気にしながらしゃべる北野先生がオモロい。



前回からの流れで、花井先生と八代先生が急接近。