熱中時代 Vol.3 | 江戸の杓子丸

江戸の杓子丸

化け猫 杓子丸の大江戸見廻覚書

熱中時代 Vol.3



185分 日  1978年(2002年 DVDリリース)



演出 田中知己 梅谷茂 矢野義幸

 

企画 梅谷茂
脚本 布勢博一 松原敏春 大和屋竺 桃井章 
音楽 平尾昌晃
出演 水谷豊 志穂美悦子 音無美紀子
    船越英二 草笛光子 ほか


江戸の杓子丸


【完全ネタバレ】




〔解説〕
 『熱中時代』(ねっちゅうじだい)は、日本のTVドラマ。新米教師と43人の小学3年生の交流を理想化された純粋さで、極めて実証的に描いた作品として話題となり大ヒット。




第9話 「二つの恋のメロディー」


〔ストーリー〕
 広大(水谷豊)は放課後、自分のクラスの男子生徒から小糸先生(志穂美悦子)のクラスの子が好きになったと相談される。
 一方、職員室では天城校長(船越英二)を訪ねてきた女性のことが話題に上る。



天城家の晩餐がすき焼き。うまそう(笑)


食卓を囲むシーンが結構多くて、観ていて腹がへっちゃう。



北野先生(水谷)は男子生徒に、「他のクラスの女子生徒を好きになった。どうすればいいか。」と相談を受ける。


北野が仲をとりもってやると、二人は仲良くなり家出騒動まで引き起こす。


けれど、一週間と経たずに「性格があわない、別れた」という生徒たちに北野は唖然となってしまうのだった。



第10話 「やって来たガキ大将」


〔ストーリー〕
 広大のクラスに転校生中島(原田潤)がやってきた。転校初日から悪さばかりして騒ぎを起こす中島だが、家に帰っても誰もいないと寂しそう。広大は中島を天城家に連れて帰るが、中島を見た天城校長が急に怒り出す。



転校生の中島少年は利かん坊で暴れん坊、北野先生も手を焼く。


家に帰っても一人だという中島少年を天城家に連れ帰る北野。

すると、帰宅した天城校長が突然怒り出す。


中島少年は天城校長の奥さんの弟、徹の息子だったのだ。


徹の夫婦はすでに別れており、徹は大きくなったわが子の顔を見てもわからなかった。



暴れん坊でいじめっ子の中島少年はみんなからのけ者にされるが、同じクラスの女子生徒をいじめる上級生に食ってかかり救ってみせる。


そして一変、ヒーローになるという展開が気持ちいい。



江戸の杓子丸



第11話 「涙の父母参観日」


〔ストーリー〕
 12月に入って広大は初めての通信簿と父母参観日で頭を悩ませていた。通信簿のことで生徒の母親に怒られる夢まで見る始末。そんな広大の元に先輩の恋人和美(風吹ジュン)が転がり込んできて、しばらく泊めて欲しいと言う。



北野先生は今、初めて通信簿をつけるのに徹夜が続く。


北野は通信簿を放り投げてよこした妹、青空(池上季実子)に何て事をするんだと、怒鳴るほど大切に考えている。


また教師になって初めての父母参観日を迎えた北野。


授業は算数で小数をやるが、どうしてもわからない生徒がいて北野は真摯に向き合う。


すると、生徒の母親は「先生もう、いいです。何も参観日に恥をかかせなくても・・・。」と、また他の父母からは「授業を進めてはどうか」と意見が飛ぶ。


が、北野は「いつもやっている事ですから。」と続ける。


すると、努力が実り、その生徒は小数が解けるようになるのだった。



肝は、北野がどうしてこの生徒が小数をわからないのか、他の生徒に聞くところ。


他の生徒が「こう考えているから理解できないのではないか。こう勘違いしているのではないか」と意見を言う。


それらの意見を参考に教え方を変えた事が功を奏す。

教師、北野もまだ未熟なのだ。


今回の晩餐は、おでん(笑)



第12話 「熱中先生と少年探偵団」


〔ストーリー〕
 小宮巡査(谷隼人)が広大のクラスで社会科の特別授業を行っている間に、理科室に泥棒が入ってしまう。小宮も現場に向うが生徒が現場を荒らしてしまい刑事にこっぴどく叱られ落ち込む。
 生徒達は自分達の手で犯人を捕まえようと少年探偵団を結成する。


巡査の小宮(谷隼人)が北野先生のクラスで特別授業を行っている間、理科室に泥棒が入る。


その後、やって来た所轄の刑事に「現場保全も出来てないじゃないか」と一喝されガックリ落ち込む。



一方、北野の同僚、小嶋先生(小倉一郎) がふさぎ込んでいる。


初めてクラスの生徒に体罰を行ってしまったという。


すると、体罰を受けた生徒の母親が「口の中を切り、血だらけで帰ってきた」と抗議に来るのだった。


しかし、殴ったのは頭だという小嶋先生。

天城校長はいぶかる。



理科室を荒らした泥棒が、目撃者となった小嶋先生の生徒を殴りつけたため口から出血したのだった。


小宮巡査と北野は、協力し泥棒を召し捕る。


北野は、子供にナイフをあて人質にとった泥棒が許せず、子供に謝れと叱責する。


その姿を見て、小嶋先生も教育者としての迷いが消えるのだった。