ミンボーの女
123分 日 1992年
監督 伊丹十三
製作 玉置泰
脚本 伊丹十三
音楽 本多俊之
撮影 前田米造
出演 宮本信子 宝田明 大地康雄 村田雄浩
大滝秀治 伊東四朗 中尾彬 ほか
【完全ネタバレ】
ますらおの炯眼。★★★★★
〔ストーリー〕
東京の名門ホテル、ホテル・ヨーロッパはサミットの開場をライバルホテルに奪われてしまう。理由はヤクザが居座っていたため。これを機に総支配人はヤクザ排除を決心するが、ホテルマンたちの素人対応が逆にヤクザを刺激してしまう。そこで、ホテル側はミンボー専門の女弁護士・井上まひるを雇いヤクザとの全面対決に挑むのだった・・・。
江戸とゆうか武蔵はもう雪が解けてしまった。
昨日はいい天気で、雪解けの音がボタボタボタッって雨みたいだったなぁ。
さて、「ミンボー」
昔観たはずなのに、あんまり覚えていなくて再見。
軽快なコメディタッチで入口が大きいし、後半の痛快さはすごかった。
民事介入暴力専門の弁護士、まひるがこの仕事を始める事になった動機を話す場面から、刺され入院。
これがホテルのヤクザ対応役の若杉(村田)はじめ、ホテル側に決意をもたらす。
ラスト、ホテルへ入ろうとするヤクザの親分達に対しホテル側が一丸となって立ちはだかり鉄の意志をみせるシーンが感動的。
ジャッキー・チェンの「レッド・ブロンクス(1995)」でチンピラ達を相手に孤軍奮闘する主人公がマジギレした表情でチンピラ達を睨みすえる。
チンピラ達は気圧され去っていくが、あのシーンがすごく記憶に残っていて思い出した。
対応役に任命されたマザコンの鈴木(大地)がヤクザに手玉にとられ、ど壺にはまっていく展開が最高に笑える。
エンドクレジットで三宅裕司の役名が「百万ドルの笑顔」となっていて爆笑した。
主人公の登場、説明の仕方といい、物語そのものの展開の仕方といい、こういう職業モノの教科書だなぁ。
まるでジャーナリストのような、社会問題に切り込んでいく監督のそのテイストがコメディというところがカッコイイ。
その死に関してジョン・F・ケネディじゃないけど、真犯人や真実の明らかになる日が来て欲しいなぁ。