モンスターVSエイリアン Monsters vs. Aliens
95分 米 2009年
監督 ロブ・レターマン コンラッド・ヴァーノン
製作 リサ・ステュワート
脚本 メイヤ・フォービス ウォレス・ウロダースキー
ロブ・レターマン ジョナサン・エイベル
グレン・バーガー
音楽 ヘンリー・ジャックマン
出演 リース・ウィザースプーン ヒュー・ローリー
ウィル・アーネット セス・ローガン
キーファー・サザーランド
【完全ネタバレ】
ミョーなズレ方がいい。★★★☆☆
〔ストーリー〕
スーザン(リース)を、宇宙から飛来した隕石が直撃し、彼女の身体は見る見るうちに巨大化する。パニックが巻き起こる中、軍隊に捕えられ、モンスター“ジャイノミカ”として秘密基地に監禁されてしまう。
一方、地球侵略を目論むギャラクサー(レイン)が送り込んだエイリアン・ロポットに苦戦するアメリカ軍に業を煮やしたW.R.モンガー将軍(キーファー)は“モンスターvsエイリアン作戦”を大統領に進言する。
どうも全体的なデザインが好みじゃない。
キャラクターデザインや建物一つとっても、どうも好きになれなかった。
メインキャラクターの設定を生かすエピソードも少ない気がする。
けれど、わかりやすいストーリー展開やCGのクオリティは、やっぱりすごいなぁと思った。
モンスターとエイリアンが戦うという設定自体たまらなく楽しいんだけど、期待した程ではなかったというのが正直なところ。
ミョーなズラし方が面白い。
ベタ(古典)の少しずれた所をさらってる感じ。
モンスターと言っても巨大化してしまった普通の女性であったり、半魚人であったりメジャーモンスターは登場しない。
一般女性がただ巨大化しただけでモンスターとみなされ監禁、隔離される設定も何とも毒がある感じだな(笑)
前半のクライマックス、地球侵略を企むエイリアン・ギャラクサーの巨大一つ目ロボットからただただ逃げ回るスーザン。
そんな彼女が後半には自ら戦いに挑み、勝利する展開はとても気持ちいい。
正義、友情、努力(成長)そして勝利。「少年ジャンプ」じゃないけど、王道で黄金の法則だなぁ。
巨大一つ目ロボットとムシザウルスがゴールデンゲートブリッジで対峙する巨体対決シーンは「ゴジラ」シリーズを連想させるし、ムシザウルスはその後、巨大な蝶へと変態するけれど、これは明らかに「モスラ」のパロディ。
スーザンは「愛しのジャイアント・ウーマン(1993)」か。
米大統領が一つ目ロボットを前に「未知との遭遇(1977)」や「E.T.(1982)」のパロディをして見せたり、「ビバリーヒルズ・コップ(1984)」の「Axel F」を弾いてみせたりする。
敢えてのベタであったり、何故ソレ?というズレやギャグで少々バッドテイストなんだけど、それがピクサー作品群との差別化を生んでいるんだろうし、ドリームワークスの売りなのかな。