SEになりたての頃、彼は客先で由美に出会った。


そのクライアントは世界有数の企業で、大企業らしく女性社員や派遣社員が多かった。

正社員は若い女性ばかりで、家庭は裕福そうだったが、決して美人ではなかった。


一方、派遣社員の女性たちはみな美しく、平均的な容姿の人は一人もいなかった。

その中で私は由美という女性に惹かれた。


由美と私の席は離れていたが、私の席の隣には大きなコピー機・ファックス・プリンターの複合機があった、

由美はよく私の前を通り過ぎるので、私の目を引いた。


彼女は背が157もあり、明るい茶色に染めたストレートの長い髪をしていた、

肩甲骨の下まで伸びたロングヘアで、いつも甘く爽やかなコロンの香りがした。


芸能人で言えば、はっきり言って杉原杏璃によく似ていたが、唯一違うのは、胸がとても魅力的ではなかったことだ。笑)。


胸が小さいせいか、全体的にスリムで 「直線的 」とも言えるスタイル。

27歳くらいだったと思う。


ある日、由美は複合機の調子が悪いらしく、右往左往しながら困った顔をしていた。

ちょうどトイレから帰ってきたところだったので、「お困りですか?と声をかけ、自然な会話を始めた、

強引に複合機をリセットして復旧させ、それ以来、由美とはよく話すようになった。


例えば、私が会議資料を何十枚も印刷している間、由美は私の横に立っていた、

印刷が終わるまで世間話をして時間をつぶした。


その会話の中で、彼女が不幸にも超有名企業に嫁ぎ、子供がいないことを知った、

彼女はお酒が好きで、私もお酒が好きなことを知り、必然的に今度飲みに行こうという話になった。


今にして思えば、彼女もよく付き合ってくれたものだと思うが、最初から一緒に飲んでいたのだ。(くすくす笑い)。


最初から、商業テナントビルの最上階にあるレストランのダイニングバーへ。

きれいな夜景を見ながら、しこたま飲んだ。


その結果、かなり辛辣な話をいくつも聞くことができた。

 

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つづく