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和歌山県立医科大学
心臓血管外科
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「Apico-aortic bypass手術」


 開存バイパスグラフトと高度石灰化上行大動脈を有するAS例に対するApico-aortic bypass手術。
 動脈硬化性のASは形成術が容易でなく、体外循環心停止下の人工弁置換術が 標準術式である。しかし、上行大動脈の高度石灰化例や、CABG術後で開存グラフトを有する例など、時には別の術式選択が必要で、最近では、経大腿でカテーテルによる人工弁挿入術 (Transfemoral AVR)や、経心尖での人工弁挿入術(Transapical AVR)が 注目されている。従来からあるApicoaortic bypassもこれら新しい術式の登場で 適応が減少すると考えられるが、石灰塊による冠動脈閉塞やデバイスの移動などの問題がない利点があり、Apicoaortic bypassの手技を知っておくことは必要と考えられる。
 症例は、75歳女性の再手術としてのApicoaortic bypass。
 2年前にAortic no-touch OPCABを施行され、今回、ASの進行による心不全で入院。 開存グラフトの損傷を避けること、ARがないこと、上行大動脈石灰化が高度であることを 考慮しApicoaortic bypassの方針とした。右側臥位とし、第5肋間開胸。Hemashield 22mmとSJM 19 Regentを用いてcomposite graftを作成。下行大動脈を部分鉗子下にcomposite graftを吻合後、F-F bypassにて体外循環確立。左室心尖部にフェルト付き3-0 Prolene計11針をmattressにかけ、ドーナツフェルト、 connectorのつばの順に通した。挿入部の真ん中を14G針で穿刺。心室細動とした後、心尖部を十字切開し、鉗子で広げた後、Hancock Trocarを挿入。Bladeで心筋をくりぬき、connectorを左室に挿入。Mattressにかけた11針でconnectorを固定し、さらにフェルトをもちいて全周を4-0 Proleneの連続で補強した。DCにより拍動を得た(VF=13min)後、connectorとcomposite graftを4-0Proleneの連続で縫合。空気抜きの後、conduitからの血流開始。この操作の途中で体外循環を離脱。
 血行動態は安定し(DOA=5γのみの補助)、閉胸。


岡村吉隆先生のプロフィール】
1978年3月 和歌山県立医科大学卒業
同年4月 関東逓信病院心臓血管外科研修医
1980年1月 榊原記念病院心臓血管外科研修医
1980年4月 関東逓信病院心臓血管外科医員
1989年  医学博士(東京女子医大):Blood Cardioplegiaを用いた心筋保護法の研究
1992年4月 獨協医科大学胸部外科講師
2000年8月 獨協医科大学胸部外科助教授
2001年6月 和歌山県立医科大学第一外科教授


専門医:日本外科学会、日本外科学会、日本心臓血管外科学会、日本循環器学会
指導医:日本外科学会、日本胸部外科学会
評議員:日本外科学会、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本冠動脈外科学会、日本冠疾患学会、日本脈管学会、
International Member: EACTS(Europe), STS(USA),ASCVS(Asia)


和歌山県立医科大学HP
http://www.wakayama-med.ac.jp/  


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大学病院として、教育、研究は当然であり、何よりも診療を重視している。冠疾患や弁疾患はもちろん、新生児の心臓手術から、大動脈解離や破裂など緊急手術も豊富な症例数と優れた手術成績を誇っている。循環器内科や麻酔科、救急集中治療部など他科との連携も良好で、若手の研修には最適の環境だといえる。


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大和成和病院
心臓外科
南淵明宏先生の最新エッセイ


「挙一明三」


今回は「 医師とは、何の落ち度もない人間が突然病気になるという、人間をいきなり襲う不幸というものの存在を毎日のように目の当たりにする職業だ。次は自分でないという理由などない。そういった摂理を否応なしに教え込まれる日常だ」という非常に重いテーマ。タイトル「挙一明三(こいちみょうさん)」とは「一」を挙げて示せば、ただちに「三」を理解すること。


南淵明宏先生のプロフィール】
1958年 大阪府生まれ
1983年 奈良県立医科大学卒業
       国立循環器病センター、セント・ビンセント病院(オース トラリア)、国立シンガポール大学病院、新東京病院などを経る
1996年 大和成和病院に心臓外科を開設
現在  同病院院長、医学博士、CCTsurgical世話人

年間200例以上の手術を執刀する心臓外科のスペシャリストとして、日本国内だけでなく国際的にも評価が高い。


●CCT surgical とは?
「心臓病治療の第一線現場医師のライヴカンファレンスを中心とした 一大イベント」 毎年1月末に神戸で開催!
http://cct.gr.jp  


●大和成和病院 ホームページ
http://www.syscom.ne.jp/home/seiwa/  


<著書>
【医療関係者向け】
「ブラック・ジャックはどこにいる?」(PHP研究所)
「ブラックジャックになりたい君へ」(PHP研究所)
「ナースのちから」〈CABG手術編〉(三輪書店)
「ナースの常識!?医者の非常識!?」(中山書店)
「実践人工心肺」(医学書院)
「CABGテクニック」(医学書院)


【一般向け】
「異端のメス」(講談社出版)
「心臓外科医の挑戦状」(中公文庫出版)
「医者の涙 患者の涙」(新潮文庫)




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神津内科クリニック
内科・神経内科・リハビリ
神津仁先生のエッセイ


「医学教育の現場」


「研修医に実習生にintern生と、まことに活発な様相を呈していた」7月の神津内科クリニックの様子。神津仁先生の医学教育に対する真摯な姿勢がよく分かる。



神津仁先生のプロフィール】
1950年 長野県生まれ 幼少より世田谷区在住
1977年 日本大学医学部卒(学生時代はヨット部主将、運動部主将会議議長、学生会会長)
第一内科入局後、1980年神経学教室へ。
医局長・病棟医長・教育医長を長年勤める。
1988年 米国留学(ハーネマン大学:フェロー、ルイジアナ州立大学:インストラクター)
1991年 特定医療法人 佐々木病院の内科部長就任
1993年5月 神津内科クリニック開業
1999年 世田谷区医師会副会長就任
2000年 世田谷区医師会内科医会会長就任
2003年 日本臨床内科医会理事就任
2004年 日本医師会代議員就任
2006年 NPO法人全国在宅医療推進協会理事長就任
2009年 昭和大学客員教授就任


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