最新のシューティングナビゲーターはインジケータをマグネット固定に変更しました。

マグネットを嵌め込む穴を作って接着剤で固定していましたがマグネットが強力過ぎてインジケータから外れてしまうことがあり、絶対はずれないように造形の中に埋め込むようにしてみました。

この手法はすでに3Dプリント界隈では確立している技術ですがブログなどであまり見かけないようなので忘備録の意味合いも含めてここに残しておきます。

 

先ずはモデリングです。今回作るのはシューティングナビゲーターのインジケータ。

既に穴の空いたモデルなのでその穴を塞ぐように押し出しします。

そのままでは平面しか押し出せないのでスケッチのプロジェクト平面で穴と周りを押し出します。

厚さは4レイヤーも重ねれば平らになるので0.8mmにしました。あまり厚くすると磁力が弱くなり外れやすくなります。また、穴は埋め込むマグネットより少し大きくしたほうが良いと思います。私は外周、平面で0.1mm程大きめにしました。これは埋め込むマグネットの大きさにも依存すると思うのでテストしてから本番のほうが良いでしょう。

次はスライスです。

Prusasliserの機能でマグネットを埋め込むのは簡単です。

モデルを一度スライスすると右側にレイヤー高さのバーが出てきます。ここを上下すると穴の塞がる高さが見えると思います。4.8mmで穴が塞がるこの位置で右クリック、"プリントの一時停止を追加(M601)"を指定。

何か文章を入れればパネルに出るようです。ただし表示されるのは1byte文字のみ。日本語は出ませんでした。

OKで進み再度スライスで完了です。これでプリンターに持っていき印刷します。あとは指定レイヤーになれば一時停止してノズルが退避するのでその間にマグネットを入れるだけです。マグネットが暖まるまで少し待って印刷再開。

やってみたら簡単でした。いきなり一発目で仕上がりもキレイに出来てます。これでマグネット外れの対策はこれでバッチリ。

かなり上手く行ったので他にも応用しようかと考えましたが今の所思いつかず。まぁそのうち何かに使えるでしょう。

印刷中の写真は行方不明。後程追加予定。

最後にちょっとしたコツとしてマグネット上部を埋める際にはブリッジ速度を思いっきり遅くしてファンを強めにしたほうが良いでしょう。見ているときブリッジが少し浮き上がりノズルとの接触が多くなってました。最終的には問題なく出来ましたが少し気になりました。

 

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では、Happy3DPrinting!