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東京文化会館でミラノ・スカラ座バレエ《ロミオとジュリエット》を見に行った。

振付 : ケネス・マクミラン
音楽 : セルゲイ・プロコフィエフ

マクミランの振付でもロミジュリは別格に好き。

今回はロミオ役にイワン・ワシーリエフが出演すると言う理由だけで、チケットを取った。

イタリアのオペラハウスは、本来のお家芸のオペラの評判が芳しくなく、世界3大オペラハウスのスカラ座も、良い評価は、ここ数年は聞かない。
ましてや、もともとオペラの影響力が強く、バレエが文化的に浸透しない国の座付きのバレエ団なんて、と、まったく期待しないで見に行った。

イワン・ワシーリエフは評価しているダンサーの一人。ワシーリエフがすごい事は言うまでも無い。
ただ、スパルタクスとかはともかく、ワシーリエフがロミオ?と言う疑問はあった。
でも、実際に演技を見ると、表現力もあって、踊りの超越した技術だけで無く、貴族の少年役も演じられるんだな~と、関心させられてしまった。

ペアのナタリア・オシポワ。もう定番となっているペアだけれど、いつも見ているイメージとは変わった。ジュリエット役が、こんなにも合うとは思っていなかった。
大人の綺麗な女性ってイメージが強かったので、愛らしい少女の役が演じれるか疑問にすら抱いていたけど、良い演技で、ジュリエットの心境まで、微細に表現していた。

そして、スカラ座バレエ団の全体的なレベルの高さに、度肝を抜かれた。さすがマリー・タリオーニやチェケッティ・メソッドを世界のバレエ界に送り出した歴史のある国。

マンドリン・ダンスのフェデリコ・フレジは、複雑なアンシェヌマンで、アラ・スコンド・トゥール・アン・レール、着地とともにピルエット、なんて安定した技術も披露。

マキューシオ役のマッシモ・ガロンは、技術もさる事ながら、演技力も良かった。
迫真も演技だった。

全体的に、想像以上に技術が高く、こんな事なら、他の日の配役も見に行くんだったな~と、ちょっと後悔。
とくにスカラ座バレエ生え抜きの新人ダンサーがタイトルロールを演じた日があったみたいなので、見に行きたかったな~。

演奏は東京シティ・フィル。
指揮はデヴィッド・ガルフォース。オペラ座バレエなど、世界中の名門でタクトを取る指揮者。よく日本にも演奏しに来てくれる。バレエ指揮者としては、現代、世界最高の指揮者かもしれない。踊りの際立て方、踊りの邪魔をしないけれど、迫力満点の音の使い方、音の強弱、とても良い演奏だった。
シティ・フィルの団員も、とても気持ちよさそうに演奏していた。

またフェッリやボッレなどの世界スターが輩出されるのも、近い将来ありそうなバレエ団だと思った。

芸術監督 : マハール・ワジーニエフ
演奏 : 東京シティ・フィルハーモニック・オーケストラ
指揮 : デヴィッド・ガルフォース
美術 : マウロ・カロージ
衣装 : オデッテ・ニコレッティ
照明 : マルコ・フィリベック

ロミオ : イワン・ワシーリエフ
ジュリエット : ナターリア・オシポワ
マキューシオ : マッシモ・ガロン
ティボルト : アレッサンドロ・グリッロ
ベンヴォーリオ : クリスティアン・ファジェロッティ
パリス : マルコ・アゴスティーノ
マンドリン・ダンス : フェデリコ・フレジ