マリインスキー・バレエの来日東京公演の千秋楽《オールスター・ガラ》を見に行った。
《レニングラード・シンフォニー》
音楽 : ドミトリー・ショスタコヴィチ
振付 : イーゴリ・ベリスキー
世界初演 1961年
復刻版初演 2001年
娘 : スヴェトラーナ・イワーノワ
青年 : イーゴリ・コルプ
侵略者 : ミハイル・ベルディチェフスキー
旧ソ共産時代の色濃い作品。軍服の侵略者が、村を侵略し、最後は村の青年達が、なんとか侵略者を倒すって感じの作品だ。
ショスタコヴィチの交響曲7番の、小太鼓が連打される軍隊行進曲のような音楽に振付けているのが面白かった。
世界観が面白く、コール・ドの使い方も、独創的だった。
技術的には、スゴ技を見せ付けるようなシーンは無いものの、演技力と体力のいる役。
イワーノワはベテランの貫禄で、余裕の演技を見せていた。
舞台セットもバレエのガラ公演にしては凝っていて、なかなか日本では見れない作品なのでは無いだろうか。
バレエを見る人たちは共産主義の嫌いなジジババが多いので、なんとなく終幕後の会場の雰囲気は、あまり良くなかった。コンテンポラリーな要素が多くクラシックバレエで無かった事もあるかもしれない。
オイラは共産主義が良いとか悪いとか考える必要の無い世代に生まれているので(過去の思想だよね、くらい)、特に思う事も無く、コンテンポラリーも良い作品なら好きなので、これは面白い作品だと思った。もう一度見てみたいと思った。
《アルレキナーダ》よりパ・ド・ドゥ
音楽 : リッカルド・ドリゴ
振付 : マリウス・プティパ
ナデジダ・バトーエワ
アレクセイ・ディモフェーエフ
すごく丁寧な演技だと思った。大いに感心する事は無かったが、美しい余裕の演技で、すごく洗練された印象の作品だ。
《グラン・パ・クラシック》
音楽 : ダニエル=フランソワ=エスプリ=オーベール
振付 : ヴィクトル・グゾフスキー
アナスタシア・ニキーチナ
ティムール・アスケロフ
ニキーチナはスタイルが良く、またバランセが抜群で、何度も左足が軸のバランセを繰り返していた。ピタとポワントで静止。長い時は4秒くらいだろうか、何度も繰り返すので、難しいところだが、とても綺麗だった。グラン・フェッテ・アン・トゥール・ナンでもダブルを続けて入れるなど安定した演技。素晴らしかった。
《チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ》
音楽 : ピョートル・チャイコフスキー
振付 : ジョージ・バランシン
マリーヤ・シリンキナ
ウラジーミル・シクリャローフ
シクリャローフのヴァリアシオンが特に印象的。ダブルのトゥール・アン・レールを、タッタッタと3回連続で決めた時は驚いた。ジュテの跳躍も綺麗。ピルエットも高速で何回転しただろうか。良い逸材だ。
《海賊》
音楽 : アドルフ・アダン
振付 : マリウス・プティパ
オクサーナ・スコーリク
アンドレイ・エルマコフ
技自慢が良く選ぶ演目だが、エルマコフの演技は気品があるノーブルな演技で、やたらと目立ちたがる演技では無いので好感が持てた。マリインスキー版海賊のアリは、昔からこんな役作りをしていたように思う。
スコーリクの演技も、昔ながらのマリインスキーを踏襲した軽やかな演技をしていた。
《ビギニング》
音楽 : エリック・サティ
振付 : ウラジーミル・ワルナワ
イーゴリ・コルプ
コンテンポラリー作品。ボールをずっと掴んで演技。ボールに執着のある小父さんが主役のようだ。
面白い振付だとは思った。しかし演者は必要以上にボールを気にしてしまう場面が見受けられ、ちゃんと消化しきれていない印象。
全体的に振付も独奏的だが、もう一ひねり欲しいと思った作品だ。
マリインスキーではコンテンポラリーが極めて少ないので、こういう作品を持って来てくれるは嬉しい。
《ディアナとアクタイオン》
音楽 : エリック・サティ(グノシエンヌ第1番)
振付 : アグレッピナ・ワガノワ
エレーナ・エフセーエワ
キム・キミン
ワガノワの作品が、今でも上演されているなんて、さすがはマリインスキーだな~。
韓国人ダンサーがいるだなんて知らなかった。しかもずば抜けた身体能力。
しなやかで手足も長く背も高い。グラン・ジュテでの跳躍は床と水平に極めて近いところまで上体を大きく反らす、そして跳躍の高さもすごい。アチチュード・アン・レールも素晴らしい。ピルエットもア・ラ・スコンドで4回転したり、パッセでは高速で8回転。
異質の東洋人がマリインスキーで主役級を踊っているなんて、狭き門だけど、さすがは、それだけの技量があるな~と思った。観客からは、何度も驚きの歓声が沸き起こった。
《パキータ》よりグラン・パ
音楽 : ルードヴィヒ・ミンクス
振付 : マリウス・プティパ
[ソリスト]
ウリヤーナ・ロパートキナ
ダニーラ・コルスンツェフ
[ヴァリアシオン]
ダリア・ヴァスネツォーワ
スヴェトラーナ・イワーノワ
マリーヤ・シリンキナ
アナスタシア・ニキーチナ
ロパートキナは容姿が好きでないので、なるべくオペラグラスは使わないように心がけた。痩せすぎだろ。気色悪い。
技術的にも、グランフェッテでダブルを一度も入れる事もなく、バランスも特段良くも無い。手足も長く無いし、演技力や表現力も、特筆する事は無い。何故こんなに熱狂的に観客が熱烈に歓迎するのか、まったく分からない。
魔術でも使っているのだろうか?
たまたま、その魔術にオイラはかからないのだろう。
ここまで読んだ方はなんとなく気づいた方はいるかもだが、全体的にパ・ド・ドゥでのリフトなどに関しては、まったく感心出来る事が無かった。ヴァリアシオンなどの、やや個人演技だけに走ってしまっている。過去のマリインスキーから考えると、まとまりがやや小粒になってしまっている。コール・ドは相変わらず綺麗だった。
芸術監督の早期交代を期待したい。
演奏はマリインスキー劇場管弦楽団。非常に綺麗な演奏。
だが指揮者と楽団との折り合いが良くないのか、指揮者のアレクセイ・レプニコフがカーテンコールで舞台に立つと、そそくさとピットから楽団員が立ち去るので、異様な光景だった。
《レニングラード・シンフォニー》
音楽 : ドミトリー・ショスタコヴィチ
振付 : イーゴリ・ベリスキー
世界初演 1961年
復刻版初演 2001年
娘 : スヴェトラーナ・イワーノワ
青年 : イーゴリ・コルプ
侵略者 : ミハイル・ベルディチェフスキー
旧ソ共産時代の色濃い作品。軍服の侵略者が、村を侵略し、最後は村の青年達が、なんとか侵略者を倒すって感じの作品だ。
ショスタコヴィチの交響曲7番の、小太鼓が連打される軍隊行進曲のような音楽に振付けているのが面白かった。
世界観が面白く、コール・ドの使い方も、独創的だった。
技術的には、スゴ技を見せ付けるようなシーンは無いものの、演技力と体力のいる役。
イワーノワはベテランの貫禄で、余裕の演技を見せていた。
舞台セットもバレエのガラ公演にしては凝っていて、なかなか日本では見れない作品なのでは無いだろうか。
バレエを見る人たちは共産主義の嫌いなジジババが多いので、なんとなく終幕後の会場の雰囲気は、あまり良くなかった。コンテンポラリーな要素が多くクラシックバレエで無かった事もあるかもしれない。
オイラは共産主義が良いとか悪いとか考える必要の無い世代に生まれているので(過去の思想だよね、くらい)、特に思う事も無く、コンテンポラリーも良い作品なら好きなので、これは面白い作品だと思った。もう一度見てみたいと思った。
《アルレキナーダ》よりパ・ド・ドゥ
音楽 : リッカルド・ドリゴ
振付 : マリウス・プティパ
ナデジダ・バトーエワ
アレクセイ・ディモフェーエフ
すごく丁寧な演技だと思った。大いに感心する事は無かったが、美しい余裕の演技で、すごく洗練された印象の作品だ。
《グラン・パ・クラシック》
音楽 : ダニエル=フランソワ=エスプリ=オーベール
振付 : ヴィクトル・グゾフスキー
アナスタシア・ニキーチナ
ティムール・アスケロフ
ニキーチナはスタイルが良く、またバランセが抜群で、何度も左足が軸のバランセを繰り返していた。ピタとポワントで静止。長い時は4秒くらいだろうか、何度も繰り返すので、難しいところだが、とても綺麗だった。グラン・フェッテ・アン・トゥール・ナンでもダブルを続けて入れるなど安定した演技。素晴らしかった。
《チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ》
音楽 : ピョートル・チャイコフスキー
振付 : ジョージ・バランシン
マリーヤ・シリンキナ
ウラジーミル・シクリャローフ
シクリャローフのヴァリアシオンが特に印象的。ダブルのトゥール・アン・レールを、タッタッタと3回連続で決めた時は驚いた。ジュテの跳躍も綺麗。ピルエットも高速で何回転しただろうか。良い逸材だ。
《海賊》
音楽 : アドルフ・アダン
振付 : マリウス・プティパ
オクサーナ・スコーリク
アンドレイ・エルマコフ
技自慢が良く選ぶ演目だが、エルマコフの演技は気品があるノーブルな演技で、やたらと目立ちたがる演技では無いので好感が持てた。マリインスキー版海賊のアリは、昔からこんな役作りをしていたように思う。
スコーリクの演技も、昔ながらのマリインスキーを踏襲した軽やかな演技をしていた。
《ビギニング》
音楽 : エリック・サティ
振付 : ウラジーミル・ワルナワ
イーゴリ・コルプ
コンテンポラリー作品。ボールをずっと掴んで演技。ボールに執着のある小父さんが主役のようだ。
面白い振付だとは思った。しかし演者は必要以上にボールを気にしてしまう場面が見受けられ、ちゃんと消化しきれていない印象。
全体的に振付も独奏的だが、もう一ひねり欲しいと思った作品だ。
マリインスキーではコンテンポラリーが極めて少ないので、こういう作品を持って来てくれるは嬉しい。
《ディアナとアクタイオン》
音楽 : エリック・サティ(グノシエンヌ第1番)
振付 : アグレッピナ・ワガノワ
エレーナ・エフセーエワ
キム・キミン
ワガノワの作品が、今でも上演されているなんて、さすがはマリインスキーだな~。
韓国人ダンサーがいるだなんて知らなかった。しかもずば抜けた身体能力。
しなやかで手足も長く背も高い。グラン・ジュテでの跳躍は床と水平に極めて近いところまで上体を大きく反らす、そして跳躍の高さもすごい。アチチュード・アン・レールも素晴らしい。ピルエットもア・ラ・スコンドで4回転したり、パッセでは高速で8回転。
異質の東洋人がマリインスキーで主役級を踊っているなんて、狭き門だけど、さすがは、それだけの技量があるな~と思った。観客からは、何度も驚きの歓声が沸き起こった。
《パキータ》よりグラン・パ
音楽 : ルードヴィヒ・ミンクス
振付 : マリウス・プティパ
[ソリスト]
ウリヤーナ・ロパートキナ
ダニーラ・コルスンツェフ
[ヴァリアシオン]
ダリア・ヴァスネツォーワ
スヴェトラーナ・イワーノワ
マリーヤ・シリンキナ
アナスタシア・ニキーチナ
ロパートキナは容姿が好きでないので、なるべくオペラグラスは使わないように心がけた。痩せすぎだろ。気色悪い。
技術的にも、グランフェッテでダブルを一度も入れる事もなく、バランスも特段良くも無い。手足も長く無いし、演技力や表現力も、特筆する事は無い。何故こんなに熱狂的に観客が熱烈に歓迎するのか、まったく分からない。
魔術でも使っているのだろうか?
たまたま、その魔術にオイラはかからないのだろう。
ここまで読んだ方はなんとなく気づいた方はいるかもだが、全体的にパ・ド・ドゥでのリフトなどに関しては、まったく感心出来る事が無かった。ヴァリアシオンなどの、やや個人演技だけに走ってしまっている。過去のマリインスキーから考えると、まとまりがやや小粒になってしまっている。コール・ドは相変わらず綺麗だった。
芸術監督の早期交代を期待したい。
演奏はマリインスキー劇場管弦楽団。非常に綺麗な演奏。
だが指揮者と楽団との折り合いが良くないのか、指揮者のアレクセイ・レプニコフがカーテンコールで舞台に立つと、そそくさとピットから楽団員が立ち去るので、異様な光景だった。