NHK交響楽団の定期演奏会でロリン・マゼールがタクトを取った。

先月、N響を聴きに行った時に、たまたま知った公演だ。
最初は広告を見て、我が目を疑った。数々の巨匠を迎えているN響とは言え、ロリン・マゼールは雲の上人のように感じていたからだ。ベルリンフィルやウィーンフィルの演奏で名高い指揮者がN響の定期演奏会で振るなんて。

今回がN響と初共演となる。

開場と共に入ったが、開演まで1時間もあるのに、楽団員達が練習を始めていた。

チューイングからして、音量が大きく、音色も秀麗。
公演のレベルの高さへの期待も一層高まる。

曲目

チャイコフスキー:組曲第3番ト長調作品55

グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調作品82

スクリャービン:法悦の詩

指揮:ロリン・マゼール
ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル

正直、あまり馴染みの無い曲だったが、演奏が素晴らしい事はよく分かる。

粗の出やすい木管も金管も、完璧な秀逸な音色。
打楽器の音量も良い。
ストリングスの強弱も心地好い。
一つ一つの楽器から出ている音色も美しく、音量も大きい。
完璧なまでに調和の取れた素晴らしい名演奏だった。

まったく粗の探しようがない。

ヴァイオリンのキュッヒルの腕前もさすがで、アンコールではバッハのヴァイオリンソナタを演奏してくれた。

感動的な演奏会だった。