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藤原紀香主演のミュージカル《キャバレー》を見に行った。
場所は東京国際フォーラムCホール。ここのCホールは初めてだった。
一番安い天井桟敷席が4200円。とある割引が効くので、もっと安くなる。
結構、高いところにある席だったけど、舞台が間近に感じられる席だった。

去年の藤原紀香主演のミュージカル《マルグリット》が良かったものだから、期待して行ったけれど、正直、期待はずれ。

藤原紀香は、去年より歌唱力が上がっていたし、役にもなりきって雰囲気は良かった。
それに、すごく役のイメージにあっていて面白い。

相手役の大貫勇輔も、役にすごくあっていた。良い空気感も持っていた。

MC役の諸星和己、往年のアイドルが、あそこまでやってくれたら良いかな~と言った感じ。けっこう重要な役なので、本音を言えば、もっと芸達者な役者が欲しいところ。ローラースケートも披露してくれて、サービス精神は満点。
 
シュルツ役の木場勝己は、演技力が一番良かった。難しい機微を上手に表現していた。

他の役者陣も、すごく良かった。

ただ、演出が悪いのか、前半はショーキャバレーのシーンのつかみは良かったものの、途中からの演出の中だるみが酷くて、退屈だった。
休憩後の後半は、まあ悪くはなかったけれど、良くも無かった。

広告を見ていた時の印象は、映画《ムーラン・ルージュ》を更に、退廃的なタッチで描いたミュージカルと思っていた。実際にはムーラン・ルージュよりも健康的な、なんだか薄っぺらい。

【熱いラヴコールに応え、より華やかに、よりスキャンダラスに…】って謳い文句の広告だったけど、いったいどこにスキャンダルが隠れているのだろうか、まったく疑問である。

実際にはショーキャバレーのシーンは少ないし、ほのぼのとした人間模様から、当時の世相の説明に入ったりで、舞台ミュージカルとしては、ちょっと説明がかり過ぎ。台詞も多く、踊りや歌の割合が少なく、退屈であった。

それでもって、和訳の脚本や台詞回しも舞台演出も、ぜんっぜん良くないので、なんの見ごたえも無い。

そして、ミュージカルなのに、上演時間が長すぎる。
観客を退屈させるなんて、ミュージカルとしては致命的。
ワーグナーのオペラを見に来た訳じゃあるまいし、長いのはちょっとねぇ…。

舞台演出で言えば、わずかに用意されたショーキャバレーのシーンと、舞台転換は上手いな~と感じたくらい。

一緒に見に行った友達の中には、映画版のキャバレーを見た人もいたけれど、映画版は面白かったけど…。と感想をもらしていた。

音楽はジャジー。
演奏は、指揮も奏者も女性のみで構成されていたのには、なんとなく好感が持てた。
女性の金管奏者は肺活量が必要なので、あまりクラシックの楽団では見かけないけれど、その金管楽器が多い編成なのに女性のみの演奏。でも、かなり良い演奏をしてくれた。

カーテンコールでは、震災からちょうど一年後と言う事で、藤原紀香の呼びかけで、観客が総立ちで、被災地に、それぞれの追悼の思いを発信した。

藤原紀香の次回作に期待だな~♪

ブロードウェイ・ミュージカル《キャバレー》

脚本:ジョー・マステロフ
作曲:ジョン・カンダー
作詞:フレッド・エブ
修辞/訳詞/演出:小池修一郎

歌姫サリー:藤原紀香
小説家クリフ:大貫勇輔
キャバレーのMC:諸星和己

友人エルンスト:増沢望
娼婦コスト:高嶺ふぶき
宿の女主人シュナイダー:杜けあき
果物商:木場勝己