
パリ・オペラ座バレエのエトワール・ガラ、先日のAプログラムに続きBプログラムを観に行った。
が、その感想は、また後日アップするとする。
そこでもらった今後の公演チラシで、感慨深いものがあった。
2/18・19
の日程で新国オペラパレスで予定されている牧阿佐美バレエ団《ノートルダム・ド・パリ》のチラシだ。
ロシアのボリショイ・バレエのプリンシパル、マリーヤ・アレクサンドロワがエスメラルダ役に急遽決定したと、大々的に宣伝してた。
オイラの取っていた日程は18日。
エスメラルダ役はもともとのキャストは牧阿佐美バレエ団のプリマ、伊藤友李子だった。
それが急にアレクサンドロワに変更になったのである。
もちろんバレエの本場ロシアの双璧の一つボリショイ・バレエのプリンシパルなのだから、技術的にも演技的にも一般的な評価にしても格が違う。
アレクサンドロワの演技が見たいかどうかと問われれば、もちろん見たい。
集客力もアレクサンドロワが高いのは言うまでもない。
しかしながら、オイラは伊藤が舞台で見せる演技を楽しみにしていた。ダンサーとしてどこまで成長したか、今はどこまで踊れるか、まだ伸び代があるか、どんな演技を見せるのか、そんな意味で伊藤のエスメラルダ役のチケットを取ったのだ。
舞台芸術鑑賞と言うのは、もちろん素晴らしい物を見て聞いて感じたい欲求を満たすのが第一の目的であるが、それだけではない。
観客はチケットを買って見る訳だから、興行主からすればチケットの売上により収入を得て、興行主やスタッフや演者のお給料になり、また次の公演資金に充てられる。
つまりチケットが売れれば売れるほど、次の舞台も良質なものになるし、公演回数も増やせる。
チケットがあまり売れないと興行主や演者が身銭を切る事になる。
すると舞台も簡素になり演者も離れてしまい、公演回数だって減ってしまう。
なので、舞台芸術鑑賞は未来の舞台芸術に対する投資でもある。
そして未来の舞台芸術に対する投資と言う意味では、もう一つ目的がある。
若い演者に舞台を踏ませて未来のスターを育てる事。
演者にとって舞台を多く踏めば踏むほど、経験になり、それが力になり、より良い演技が出来るようになる。
言い換えれば、舞台に立たずして成長はあり得ない。
ただでさえ日本のバレエ団は公演回数が少ない。
もっと公演回数を増やしてあげたいし、若い演者に舞台をたくさん提供してあげたい。
そういう志でチケットを購入している観客は少なからずいるだろうし、オイラもその一人だ。
牧阿佐美バレエ団の看板ダンサーとして頑張ってる伊藤のエスメラルダ役が見れないのは、未来の舞台芸術への投資として誠に残念である。