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上野の東京文化会館で、アメリカン・バレエ・シアター来日公演『ドン・キホーテ』を観た!

主役のキトリ役とバジル役は、加治屋百合子とダニール・シムキン。

バジル役のシムキンは、ジャスティン・ビーバーみたいな小柄でアイドルみたいな顔立ちのバレエダンサー。正直、ビジュアルだけで女性ファンも多いので、大した事がないと思って侮っていた。

どうしてどうして、ずば抜けた技巧の持ち主だった。

かかとを付けずにピルエット8回転を軽々とこなしたり、ピルエット7回転後にトゥールアンレールをして美しく着地したり、ジュテの時の抜群の跳躍力と滞空時間の長さ。小柄な体からは想像が出来ないほどのジャンプ力。

う~素晴らしすぎる!!

バジルの役柄にも、あどけない少年らしい雰囲気を残しているダンサーなので、すごくあっていたな~。

キトリ役の加治屋百合子は、初めて知ったダンサー。
アメリカン・バレエ・シアターのプリンシパルだったら知らないはずがないのに変だな~と思いつつ見た。
どう見ても、技巧が今一つだし、手足があと2~3センチでも長ければ、なんとかなるのに、手足が短すぎる。これはきっとソリストレベルのダンサーが、日本公演だからと言うことで、無理して主役に抜擢されたんだな。…と思い調べると、案の定、アメリカン・バレエ・シアターのソリストだった。
メルセデス役のヴェロニカ・パールトの方が、断然良かったな~。
ただ、シムキンみたいな小柄なダンサーのお相手には、体格的に適任な気はした。

ヴェロニカ・パールト、すごく良いダンサーだった♪♪
艶やかな踊り子の役と、清楚な可愛らしい森の精の役を、すごく良く演じていたし、技巧も良かった!

闘牛士のエスパーダ役も、やや力量不足だけど、がんばっていた。これからの成長を期待したい。アメリカン・バレエ・シアターなら、もっと良いソリストがいるだろうに。

全体的に、コール・ドも含めて、相対的にレベルの高いバレエ団だけれど、正直なところ、ソリストレベルのダンサーの育成が滞ってしまっていて、日本のバレエ団のレベルと、まったく格差が無くなってしまっているのが残念だ。日本のソリストなら、もっと踊れるな~と思うシーンも多かった。プリンシパルは移籍がほとんどで、自前で養成していないダンサーも多いので、なんとも言えないが。

それだけ、日本のバレエ団のレベルが、ここ数年のうちに格段に上がっているとも捉える事が出来る。

東京シティ・フィルの演奏は美しく、チャールズ・パーカーの指揮も楽団員になるべく自由に演奏させてるような気がして、ワルツや2拍子の楽しい音楽を、いっそう軽快に演奏していて、とても良かった。

ドン・キホーテ
原振付:マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴールスキー
振付改訂:ケヴィン・マッケンジー、スーザン・ジョーンズ
音楽:ルートヴィヒ・ミンクス
編曲:ジャック・エヴァリー
原作:ミゲル・デ・セルバンデス
セット・衣裳:サント・ロクァスト
照明:ナターシャ・カッツ
指揮:チャールズ・パーカー
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニー管弦楽団

ドン・キホーテ:ヴィクター・バービー
サンチョ・パンサ:フリオ・ブラガド=ヤング
キトリ:加治屋百合子
バジル:ダニール・シムキン
ガマーシュ:アレクセイ・アグーディン
ロレンツォ:ロディー・ドーブル
メルセデス:ヴェロニカ・パールト
エスパーダ:コリー・スターンズ
花売り娘:サラ・レイン、イザベラ・ボイルストン
ジプシーのカップル:シモーン・メスマー、ジョセフ・フィリップス
森の精の女王:ヴェロニカ・パールト
キューピット:レナータ・パヴァム