

新国立劇場でプッチーニの傑作オペラ
『蝶々夫人』
を観た!
今回は栗山民也の演出。
栗山民也の演出は、ものすごく評判が悪い。新国立劇場の演劇部門の芸術監督に就任していたからと言う事で、何度か再演しているらしいが、オペラファンの中では、新演出を望む声が圧倒的に多い。
確かに、演劇畑の人の演出って感じがして、栗山民也ではオペラの演出には力量不足だと思う。
最後の蝶々夫人の自決の時は、四角いスポットライトが浴びせられて、そこに蝶々夫人の子供がやって来て、子供にも四角いスポットライトが浴びせられ、母(蝶々夫人)の自決を目撃し、辺りがパッと明るくなって、緞帳が下りる。
普通は絶対に、そんな演出はしない。子供が母の自決を目撃するなんて。
それを知った衣装担当だったハズのワダ・エミは、衣装担当を降りたと言う、いわく付の演出だ。
後は、一幕目から最後まで舞台セットは変わらず、緩やかなカーブのあるコンクリートの階段と、上にアメリカの星条旗がって、後は畳と障子があるだけの、シンプル過ぎる舞台。衣装もリアルで地味な着物を着ているだけ。
こんな演出はドイツ人なら喜びそうだからドイツの歌劇場でやるべき。日本の歌劇場でやる意味が、まったく持って無い。
…と言うわけで、音楽と歌声さえ聴ければ、舞台はあまり見えなくても満足なので、3150円の天井桟敷で鑑賞して来た!
天井桟敷からだと、星条旗が隠れてしまって、まったく見えなかった。
まず、蝶々夫人役のオルガ・グリャコヴァの声は、素晴らしかった!2幕目1場の有名なアリア「ある晴れた日に」も、声量ある歌声で名アリアを歌い上げていたし、演技力も良くて、最後に愛する我が子に今生の別れを告げるアリアでは、ボロボロ泣いてしまった。
オイラは子供が出てくると、かなりの泣きツボらしい。
ピンカートン役のゾラン・トドロヴィッチも良かったし、他は日本人キャストだったけど、日本人が歌っているとは忘れてしまうくらいの大声量で、すごく良かった!
特にスズキ役の大林智子と、シャープレス役の甲斐栄次郎の声は印象に残っている!
東京フィルハーモニーの演奏も、すごく上手くて、こんなに綺麗に丁寧に演奏出来るんだ~すごいな~!っと感心しながら聴いた!ほとんどミスなんて無かったんじゃないのかな。指揮のイヴ・アベルの抑揚のある壮麗な演奏も良い♪
世界的レベルに達していると思う♪
良い演奏と歌声が聴けた♪♪♪
『蝶々夫人』を見ても泣かない事もあるのに、泣いてしまったのだから、それなりに良い演出なのかもだけど、ちょっとな。歌手陣や演奏が良くて泣けたんだろな♪
新国立劇場オペラ『蝶々夫人』
指揮:イヴ・アベル
演出:栗山民也
美術:島次郎
衣装:前田文子
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
芸術監督:尾高忠明
蝶々夫人:オルガ・グリコヴァ
ピンカートン:ゾラン・トドロヴィッチ
シャープレス:甲斐栄次郎
スズキ:大林智子
ゴロー:高橋淳
ボンゾ:島村武男
神官:佐藤勝司
ヤマドリ:松本進
ケート:山下牧子