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三島由紀夫の《音楽》を読んだ♪

裏表紙のキャプションには、幼い頃に実兄と交わった快楽が忘れられず不感症に悩む女性が主人公で近親相姦がテーマとあり、
「んまあ!変態文学の三島とは言え、近親相姦なんて、なんとおぞましい!!」
と思ったけど、この話しが実話を基にしており、とある精神科医のもとに不感症の治療で訪れた患者との記録をモデルにしていると知ってから、興味が湧いて読んでみた。

精神科医と言えば、いろんな患者を相手にしているのだから、変わった患者も珍しくないのに、医者は主人公の女性に相当振り回せれている。

タイトルの由来は、主人公の女性が、音楽が何故か聴こえないと一回目の治療で医者に話すからだ。

主人公の精神世界と医者とのミステリー小説のような謎解きで、始終、どういう事だろう?どういう意味だろう?と思うと、丁寧な精神分析の解説が入って面白い内容だ。

しかし医者も、この患者には、相当、手こずっている。
話しが振り出しに戻ったり急に進展したりと、興味深い内容だった。

あとがきには、同じく変態文学で三島とも親交の深かった渋沢龍彦による紹介が書かれている。