令和の米騒動で米が無いなら蕎麦を食べればいいじゃない(byマリー・アントワネット)というわけで今日も神保町にやってまいりました。
ちなみに平成の米騒動は「冷夏」が原因でした。もう死語ですね。
今回の蕎麦粉はほろみのりです。
■チーム対抗戦
今回も、前回好評だったチーム対抗戦で昼食用の蕎麦を打ちます。
組分け結果表。(Bチームは4段が3人と多いような。。)
今回の審査員は藤田さんです。
それでは用意、スタート!
(研鑽班も参加しているので写真が抜けているところもありますがご了承ください)
第1組
奥から A:山田さん、B:人見さん、C:鈴木さん
第2組
A:岩田さん…写真なし
B:鵜澤さん
C:森田
第3組
A:川上さん
B:友山さん
C:田中名人
第4組
手前から A:山田さん、B:岩崎さん、C:松田さん
第5組
A:岩田さん
B:人見さん
C:鈴木さん 四つ出しが宝の地図に。。
第6組
A:川上さん…写真なし、B:鵜澤さん…写真なし
C:森田 形、破れ、シワにお手上げ状態。。でもどんな状態でも引き継いでいくのが醍醐味でもあります。
第7組
A:山田さん 早々に切りへ
B:友山さん
C:田中名人
破れや形を丁寧に補修します。どんなときでもあきらめずにベストを尽くす、ここの姿勢と技術が勉強になりました。
第8組
A:岩田さん
B:岩崎さん
C:松田さん…写真なし
第9組
手前から A:川上さん B:人見さん C:鈴木さん
第10組
A,Bチームはすでに終了 C:森田
必死に仕上げます。
終了!
藤田さんから結果発表
「1位はBチーム、2位はAチーム、3位はCチームでした」
ま、予想どおりの結果ですが、「プロセスに意味があるんだからねっ!」とCチームの私は強がりを言ってみます。😅
高段位の人がある程度バラけるようにした方がいい気もしますが、逆に上手い人ばかりでない方が勉強になるとも思いました。
仕上がり
Aチーム ところどころに太いのがいますね。
Bチーム 途中で交代してもさすがの切り揃え率
Cチーム
切り揃え率、置き方等いろいろ課題はありますが、あの破れた状態からよくここまで仕上げたとも言えます。
■その他、対抗戦に参加されていない方々・午前の部
斎藤さん
山口さん
伊澤さん
■まかない
今日は研鑽班スタッフが少ないため、釜前は山田さん、藤田さんにもご協力いただきました。助かりました。ありがとうございます。
今日のメニューはおろしぶっかけ蕎麦
具材は大根おろし、カニカマ、ネギ、鰹節
いただきます! ぶっかけ蕎麦の後は普通のせいろも。
山口会長から「麺産業展」のお知らせ。今年は開催時期も会場も昨年と異なります。昨年までは肉と酒の展示が同じ会場であったのですが、麺だけになって残念なのは私だけでしょうか?
■午後の部開始
友山さん
塩田さん 久々のご参加ですがブランクを感じません。
川上さんは粗挽き粉で。谷さんの指導が入ります。
岩崎さん、鵜澤さん
■今日のベストショット 鵜澤さんと田中名人
■おまけ 古文で蕎麦
皆さん、高校の古文の授業は起きてましたか?
さて、今回は江戸時代の蕎麦の文献が読めたらいいな、と思って調べてみました。
よく見る蕎麦屋ののれん、「生」は読めるので多分「きそば」だろうなということはわかりますが、「そば」の字がくずし字で今の字と異なるため読むハードルが高くなっています。このくずし字が曲者なんですね。
これをなんとか今はやりのAIで読めないか?と探したところ、
ありました!スマホアプリになりますが、「みを」というアプリ
です。
このアプリ、開発したのはなんとタイ人の女性です。
日本の源氏物語の漫画に影響を受け、源氏物語を原語で読みたい!という強い情熱で早稲田の大学院に入って勉強し、その後AIのアプリを開発してしまった、というすごい人です。お時間ある方はぜひそのエピソードも読んでみてください。
https://ledge.ai/articles/tkasasagi-interview
では、そのアプリでどの程度読めるか確認です。
まずは簡単なお品書きから。
魔法の杖ボタンを押すと、、
ほぼ合ってそうですが惜しいところが何点かありました。
あんかけとん→あんかけうどん
あ分漬→あられ
でも昔から「しっぽく」「花まき」があったのがわかりました。蕎麦はやはり二八=十六文ですね。
もう少し字が多い浮世絵ではどうでしょう?
正解は下記で、ところどころ間違いがありますが、全くわからないのから比べるとかなり助けになります。
「臼ひけば雷かと驚き粉をふるへば夫婦いさかひとうたがふ
片田舎の手打ちそば名にしほふふく山が繁盛の臼のをとも所がらとて耳にとまらず」
ちなみに、現代語訳への変換もAIのperplexityというサイトで「古文の意味を教えて下さい。」と書くと教えてくれたりします。
さきほどの文の意味は「有名な蕎麦屋の「福山」は、繁盛しているので臼や粉振るいの音が大変うるさいが、片田舎の場所柄ゆえに、その音も気にならない」くらいでしょうか(多分)。
最後は見るだけで楽しめる浮世絵「新板猫の蕎麦屋」です。
私のお気に入りは中央付近のこの猫。店員が蕎麦を客にぶちまけて「これはそそう(粗相)」、客が「たいへん、たいへん」。
今だったらSNSで大炎上ですが、何とものどかなものですね。
ではまた来月お会いしましょう!
来月の研鑽会は9月28日(土)です。
見学されたい方はお気軽にお問い合わせください。