おはようございます 江戸散歩です
旧岩崎邸庭園洋館の二階には金唐革紙と呼ばれる壁紙があります
今日は、金唐革紙を詳しく紹介します
二階客間を飾る金唐紙
制作工程
1「合紙」 手すき楮紙と三椏紙を合紙して、原紙を作成する。
2「箔押し」 原紙に、金・銀・錫箔などの金属箔を押す。
3「打ち込み」 文様が彫刻された版木(桜材)に、水で湿らせた原紙をあて、紙の裏より豚毛の強靭な刷毛で丹念に打ち込み、凹凸文様を出す。
4「ワニス塗り」 錫箔の場合のみ、天然ワニスを塗って金色を出す。
5「彩色」 漆・油絵具等で、丁寧に手塗り彩色をする。種類によってはシルクスクリーンで彩色したり、紙やすりでやすりがけをして古色をつける
これが版木です
この様に原木にデザインを彫り込んだ型です
これが金唐革紙です
まさに贅沢を極めた室内装飾
様々な金唐革紙が製作工程など含め展示されています
彩色前
彩色後
彩色前でも十分通用しますが、色を付けると華やかになります
立体感が見事しか言いようがないです
これは、是非実物を見て体感して下さい
旧岩崎邸庭園は、平性28年4月から個人的な撮影に限り許可されました
ただし、見学者の邪魔にならないように節度ある撮影をしなければいけません