騙し絵の牙 | 江戸むらさき 野村オフィシャルブログ『Men's クラブ』powered by アメブロ

騙し絵の牙

はい、つー事で外出自粛が続いておりますが、お陰で読書捗る捗る


今回は、前々から読もうと思っててなんの理由も無くスルーしていた本をご紹介します



今回ご紹介するのは…





塩田武士の「騙し絵の牙」です



これ、表紙が大泉洋さんでしょ?


なぜかと言うと、大泉洋さんのあてがきなのですよ

要は、大泉洋さんをイメージして主人公を描いてるわけ


舞台とかの脚本は、あてがきがあったりするけど、小説であてがきってのも珍しいパターンだよね


さて、内容

大泉洋さんをイメージして描かれてるのが主人公の速水輝也

出版大手「薫風社」のカルチャー誌の編集長

まぁ、この速水が明るくて、上司にも同期にも後輩にも好かれてる良いヤツなんですよ

ある日、上司から廃刊を仄めかされ、なんとか雑誌存続の為に駆けずり回る

無理な注文をしてくる上司、気難しい大物作家、企業のタイアップ、部下同士の小競り合い、そして奥さんの冷えた関係…

果たして、雑誌は存続か?廃刊か?それとも?




なんて事に気を取られると、最後はスパーンッとこの速水の描いた絵に騙される羽目に…




といった感じ

出版業界の裏と表、覇権争い、騙し合いなんかがある、なかなか骨太の社会派小説だね


内容が面白いのはもちろんだけど、今の紙媒体の大変さなんかも勉強になったなぁ〜


編集者の話だから、作家の大変さだったりも描かれている


だから「なるほど、俺が読んでいるこの本も、そんなプロセスを経て、今俺の手元にあるのか〜」とかも新鮮な驚きだったね


大泉洋さんをイメージして読んでるから、まぁ〜読んでてもイメージしやすいしやすい!

うんうん、大泉洋ならそう言いそう!とか…

接待でスルーモノマネ、リアルに大泉洋のレパートリーじゃん!とか…

あっ、髪型もまんまその感じね!


なんて事を考えながら読み進めていきました


2020の今年に、映画が上映されるんだけど、コロナの影響でどうなるかは分かんない

けど、封が切られたら映画館まで足、運ぼっと


もちろん、主人公は大泉洋さんが演じますよ



ちなみに、表紙の写真をよーく見てください…





影が騙し絵になってるの分かるかな?





よかったら、読書の参考にしてください