“木漏れ日に泳ぐ魚”
いやはや、だいぶオシャレなタイトルだ事。
表紙も相まって恋愛小説っぽい雰囲気ありますが、そうではありません。
むしろ、逆。
男女の別れの話です。
別れの話だろうと恋愛には変わりないと思う方もいると思いますが、全くそんな話じゃない。
今回ご紹介する本は…
恩田陸の“木漏れ日に泳ぐ魚”です。
コーヒー屋で撮ったら、照明が真上にあった為、iPhoneの影がハッキリと…。
ドンマイ。
恩田陸と言えば“夜のピクニック”が有名です。
もちろん、買いましたよ。
珍しく途中で挫折したけど…。
ので、今回は恩田陸のリベンジとして完読しました。
内容は、男女が一つのアパートで同棲していて、別れる事になり、引っ越しを決め、最後の夜を共に過ごす…という話。
最後の夜の夕方から話がスタートして、朝で終わる数時間の出来事。
出来事といっても、二人で話してるだけ。
男目線の思考と女目線の思考が交互に描かれる。
最初はどこにでもある別れ話なのだが、物語が進んで行くと…
男女が出会った時に感じた運命的なモノには理由があったり…
ある男の死に対して、お互いが腹の探り合いをしたり…
壮絶な勘違いをしていた事が判明したり…
それらの内容が会話だけで進んで行く。
って、それだけを聞くと面白そうなんだけど…
う〜ん?な感じだったなぁ〜。
抽象的な表現が多かったり、謎解きが強引な気がしたり、挙句“死”についての独自の解釈みたいのが始まっちゃうから、なんだかなぁ〜になっちゃった。
シンプルに舞台みたいに台詞だけで、ガーッと引っ張ってくれた方が潔く良いと思ったし、謎解きもスパッと解決してくれたら痺れたんだけど。
彼女の見た夢が謎解きのカギになったりしてるから、そりゃねーぜ!になる。
まぁ〜興味のある方は読んでみてください。
よかったら、読書の参考にしてください。