“リアルワールド” | 江戸むらさき 野村オフィシャルブログ『Men's クラブ』powered by アメブロ

“リアルワールド”

何年か振りにこの作者の本を読みました。


基本的には好きなんだけど、あんまり読んでなかったなぁ〜。


“OUT”以来だから、結構読んで無い。



つー事で、今回ご紹介するのは…




桐野夏生の“リアルワールド”。

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このリアルワールド、前にネットの記事で“凄いぞ!”とか“面白いぞ!”って書いてあったから、手に取ってみました。


内容は女子高生4人+母親を殺した男子高生の話。


軸は女性4人って事で“OUT”に似てるね。


男らしいレズビアンの「ユウザン」

純粋そうに見えて実は遊んでる「キラリン」

頭が良くて哲学的な「テラウチ」

そして物語のキッカケを作った「トシ」


夏休みのある日、トシの隣の家に住む同じ高校生の「ミミズ」(←命名トシ)が母親を殺して逃亡する。

ミミズが逃亡途中に盗んだチャリとケータイが実はトシのモノと判明。


ミミズはそのケータイでトシと繋がり、やがてトシの友達達とも繋がっていく。


ミミズに共感したり、現状を打破してくれる事を期待したりと色々な理由でミミズの逃亡を手助けする4人。


しかし一人が警察に電話する。


“母親殺しの犯人は今、軽井沢にいる”


そこから話は急展開する。



そんな話。


どうでしょ?このあらすじ聞いて面白そうと思った?それとも、パッとしないなぁ〜と思った?


俺の感想は…




パッとしないなぁ〜でした。


おそらく、思春期の女子高生各々のリアルが描かれているんだと思う。

大人をバカにしたり、世界中で自分が一番複雑だと思ったり、自分だけ人とは違うと思ったり。


俺的にはそれが、だからどした?になっちゃったから、誰にも感情移入できないし、どのキャラも愛せない。

さらには、ミミズが母親殺しの事実を達観したと思いきや壊れてみたり、さらには自暴自棄になったりとメチャクチャ。


挙句、オチがなんかネチャ〜としてる。


“OUT”みたいに普通の弁当屋のおばさんが、なぜか死体をバラバラにするバイト始めちゃった…の方が俄然面白い。


気になった方はどーぞ!



よかったら、読書の参考にしてください。