“夜市”
さすがに読書感想文4連続だと、もう読書ブログなのかな?と思う方もいるかもしれませんが、そうゆう訳じゃございません!
たまたまです。
今までネタ作りに充ててた時間を読書してるだけです。
んでもって、今回は…
恒川光太郎の“夜市”です。
読書好きの知り合いに恒川光太郎の“金色機械”読んだって話したら、まさかの俺より恒川光太郎読んでる人で、逆にこの“夜市”を薦められました。
読書好きと話すと、そうゆうのがあるから良いよね。
さて内容ですが、この本は表題作の“夜市”と“風の古道”という二作品が収められている短編です。
“風の古道は”まぁ~この際置いておきましょう。
つまらなくはなかったけど、特にコレと言って記憶に残るものではなかったです。
では“夜市”はどーだったかと言うと…
すげぇ~~~面白かった‼︎‼︎
短いし、集中して読んだら2時間くらいで読めるんだけど、すげぇ~~~面白かった‼︎
さて内容なんだけど、基本的にホラーというかファンタジーというか……妖怪が出てきます。
妖怪達が様々な品物を売る不思議な市場“夜市”。
小学生の時に夜市に迷いこんだ裕司と弟。
夜市は買い物をしないと、夜市から出られない仕組み。
お金の無い裕司は、人攫いから“野球の才能”を買い、その代わりに弟を差し出す。
ずっと罪悪感をもっていた裕司は、野球で活躍しても苦痛でしかなく、野球をやめてしまう。
そして、今夜。
裕司は弟を取り戻す為に再び夜市に足を踏み入れる。
そんな感じ。
まぁ~それにしても夜市という市場が面白い。
一つ目ゴリラが何でも斬れる刀を売ってたり
のっぺらぼうが人よりも早く老ける薬を売ってたり
頭に草を生やした少女がトリカブト、大麻、マリファナを売ってたり
とにかくなんでも売ってる。
この“何でも売ってる”ってのがポイント。
それが後のオチに繋がってくるのよ。
さて、人攫いの店に着いた裕司が弟を探すんだけど、裕司は弟の顔や体型なんかの記憶が消し去られている。
15年前と同じ見た目らしいのだが、並んでいる子供達のどれが弟か分からない。
そこで人攫いは言う…
“そこの真ん中の子がお前の弟だよ。お前自身を差し出せば、この弟は返してやってもいい。”
ズル賢い人攫いの言う事は本当なのか?嘘なのか?
そして、この物語の結末とは…。
もちろん、この文面だけでは分からないと思う。
一緒に夜市に行った同級生の女の子とか、夜市で親切にしてくれる老紳士の話とかは省いちゃってるからね。
このオチは、皆さんの想像を超えてくると思うよ。
“おぉ~、おもしれぇ~”
って鳥肌立つと思う。
短いし、文章に無駄がないから、サクッと読めるからかなりオススメです。
よかったら、読書の参考にしてください。