“怪人二十面相”
読書が好きになったのは二十歳くらいから。
だから、子供の頃は全く小説は読まなかった。
もちろん絵本や漫画は読んでたけど…。
だから、学校の図書室にあるような字がビッシリ書かれてる本を借りた事がない。
小学生とかから読書してる人はどんな本を読んでたんだろ?
そしてそれを今、俺が読んだらどんな感じなんだろ?
そんな疑問から、今回の本は選びました。
江戸川乱歩の“怪人二十面相”。
わぁ~、この感じの表紙懐かしいよねぇ~。
こうゆうの読んでる子、頭良く見えたわぁ~。
そして…
挿絵‼︎
最高です!
さてさて、楽しみ楽しみ!
内容はかなりシンプル。
様々な顔を持つ怪盗・二十面相と名探偵・明智小五郎の頭脳戦です。
まっ、頭脳戦って言っても小学生が理解できるレベルの可愛いもの。
そして、忘れちゃいけないよが明智小五郎の助手・小林少年だよね!
すげぇ簡単にいくと…
明智小五郎海外で仕事の為日本に不在→二十面相盗みまくり→小林少年プチ活躍するも取り逃がす→明智小五郎帰国→明智小五郎、二十面相顔合わせ→最後の知恵比べ→ハッピーエンド
もうこれが全てです。
そのトリックはどーなってるの⁈
なんてものは無いのですよ。
しかし…
それでいいの!
ただ驚いた事が何個かある。
まず、登場人物以外に語り手的なモノが存在する。
“読者の諸君は気付いていると思うが…”
みたいな感じで、ちょいちょい話しかけてくる。
さらには、トリックのヒントを出してくる。
“明智探偵はなぜ握手したまま、離さないのだろうか?”
“何年も美術館の館長をしているのに、警備員の顔が分からない訳がない。”
とか…。
トリック行く前にそんな事言われるもんだから、まんまと気になる。
そしてまんまと、それが関係してくる。
優しい語り手だね。
さらには、時代もあるんだろうけど、最初に二十面相が盗んだ宝石の値段が…
200万円。
安っ。
そして、二十面相に一時的に雇われた男の、二十面相から支払われた報酬が…
5000円。
安っ。
時代だねぇ~。
さらには挿絵が、その挿絵のところに書いてある内容よりちょっと先の事柄を描いてるから、挿絵を見ちゃうと、先が読めます。
まぁ~、内容云々よりも少年少女達が当時、胸をワクワクさせてながら読んでいたモノを読めて楽しかったわ。
よかったら、読書の参考にしてください。