“誰でもよかった” | 江戸むらさき 野村オフィシャルブログ『Men's クラブ』powered by アメブロ

“誰でもよかった”

やっぱり引き込まれる内容だと一気に読んじゃうね。


好きな作者だし、内容がセンセーショナルな感じで、ど頭から飛ばしてるから、空き時間にバーッと一気読みでした。


今回ご紹介する本は…




五十嵐貴久の“誰でもよかった”です。

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表紙の写真はご存知、渋谷のスクランブル交差点。


“今、渋谷。これから人を殺します”

ちゃんねるQという掲示板に、こんな書き込みがあった直後、渋谷スクランブル交差点に軽トラックが突っ込み、11人が死亡。

犯人はセンター街の喫茶店に人質と共に籠城し、そこから交渉人との攻防が始まる。


無差別殺人犯・高橋、ネゴシエーター・渡瀬、渡瀬の上司・横川、この3人が主要人物。


高橋との交渉、そして横川の無理な要求に翻弄される渡瀬。


いつも現場を大事にし、真面目で部下の話に耳を傾ける横川が、なぜかこの事件に関しては無理な要求をしてくる。


果たしてその真意とは…。

そして、世間を震撼させて事件の衝撃のラストとは…。


な感じだね。


無差別殺人、籠城、ネゴシエーター、そんなキーワードから導き出させるストーリーとしては、特に目を引くような話ではない。


無差別殺人を犯したとんでもない理由も、ネゴシエーターの舌を巻くようなスペシャルな交渉術も無いが、スピード感でラストまで突っ走る。


ただ、そこはやはり俺の好きな五十嵐貴久だけあって、最後は“なるほど~。”となる。



だから、横川はいつもと違うそんな態度だったんだ!

なるほど、ラストに向かう為に犯人がスレッドを立てるって話が必要だったのか!

ほぉ~、このタイトルはそうゆう意味ね!


クセも無く、スピード感があって、最後になるほどがあるから、読んでて気持ち良かった。



仮に途中で飽きちゃっても、最後まで読み続ける事をオススメします。



よかったら、読書の参考にしてください。