“PK”
久しぶりにこの人の本を読みます。
名作を数多く輩出している人だし、今回もなかなか評判がいいから楽しみですわ。
伊坂幸太郎の“PK”。
この本は、表題作の“PK”そして“超人”さらには“密使”の三部作。
三部作とは言え、登場人物がリンクしたり、実は親子だったりと三部作も言うよりも、長編を三つに区切った…て印象がある。
もぉ~ね、登場人物達がほんのり超能力を持っていたり、過去と未来の話が同時進行したり、常識的な考えとか普通の時間軸で考えるとパンクする。
実際、俺もパンクした。
誰と誰が親子だっけ?
ん?なんでお父さんの友達がそんなに若いの?
この言葉言ったの誰だっけ?
今は誰目線は話してるの?
そんなのの連続。
がんばってストーリーにしがみついて、なんとなく導き出した全体像が…
“風が吹けば桶屋が儲かる”
つー事!
ここで、ちょっとした行動をすることによって、後々大きく物事が変化していく。そう俺の中で落とし込んだのに、あとがきを読んだら…
“風が吹けば桶屋が儲かる…とは違う…云々”
なるほど、がんばって理解しようとしたけど、違うのね…。
故にパンクして走行不能です…。
とは言え、そこは伊坂幸太郎。
会話のテンポも良いし、洒落た言い回しも多いし、ちょっとした豆知識も含まれてるし、飽きないね!
久しぶりに読んだけど“そうそう!伊坂幸太郎のこうゆう所が人気の所以であり、面白いところだよな!”となる。
ストーリー通してのメッセージは…
“臆病は伝染する…そして勇気も伝染する。”
う~ん、なかなか素敵な言葉です。
ちょっと内容が入り組んでるけど、集中して一気読みすれば問題なしだと思います。
よかったら、読書の参考にしてください。