“ラスト・ワルツ”
本屋に行って即買いしました。
やっぱり現場に足を運ばないと、情報は得られないね。
今、亀梨和也と深田恭子、伊勢谷友介などで映画化され話題の“ジョーカーゲーム”。
俺的には“KEE”こと“渋川清彦”さんが抜群にかっこいいんだけど…。
“ジョーカーゲーム”→“ダブルジョーカー”→“パラダイスロスト”とシリーズが続き、今回紹介するのが最新作。
柳広司の“ラストワルツ”。
内容はシリーズ通してお馴染みの“魔王”と呼ばれる結城中佐が作り上げた、日本陸軍のスパイ組織“D機関”の面々が活躍するといった話。
三部構成になっており“アジア・エクスプレス”、“舞踏会の夜”そして“ワルキューレ”の三つ。
三つの作品に出てくるD機関のスパイは全員バラバラで、名前は偽名、プロフィールも全てそのミッション用に用意されたモノだから、もはや何者でも無い。
タイトルのラストワルツが出てくる舞踏会の夜も良い、長めのワルキューレも良いのだが、俺的な一押しは“アジア・エクスプレス”だね。
密室の満鉄特急“あじあ”号の中で、D機関の瀬戸(もちろん偽名)が内通者と接触しようとしたが、内通者が何者かによって殺される。
次の駅までの2時間の間に、内通者を殺した者を見つけ排除しなければならない。
たまたま乗り合わせた子供を利用したり、独自の着眼点で物事を進めたり、とにかく瀬戸の優秀さに舌を巻くばかり。
これだから、D機関シリーズは面白い。
そして“ワルキューレ”で印象に残った台詞が、作中に出てくるスパイ映画の主人公を演じた俳優が言った…
“本物のスパイは目立っちゃいけない。人目をひく二枚目にはそもそも向いていないのです。”
なるほど、なるほど。
確かに二枚目は人の印象にも残ってしまうし、目立つわな…。
亀梨和也…。
どう見ても印象に残る二枚目だわな…。
まっ、映画の主人公がどこにでもいる目立たない、印象に残らない人だと、単純に面白くないわな!
D機関シリーズ好きの人は是非読んでみて。
前の3作品はもう文庫本になってるんで…。
よかったら、読書の参考にしてください。