“王様ゲーム”
スーパー今更ながら、読んでみました。
映画化、漫画化、ゲーム化もされて、何冊も続編が出ている人気作です。
誰でも一度位は耳にした事があると思います。
今回、ご紹介する本は…
金沢伸明の“王様ゲーム”です。
舞台はある高校一年のある一クラス。
午前0時にクラス32名に一斉にメールが来る。
“男子出席番号4番 井上浩文、女子出席番号19番中尾美奈子 2人がキスをする”
そんなくだらないメールから、徐々に命令がエスカレートしていく。
足を舐める、胸を触る、性交する、人気投票をして負けた方が罰を受ける、サイコロを振って、出た目だけ指名し、指名された人、サイコロを振った人は死ぬ…等々。
徐々にクラスメートが減る中、主人公の金沢伸明は32年前に起きたある村での悲惨な出来事に目を付ける。
果たして、誰が生き残り、誰が死ぬのか…。
そんな話。
あのねぇ~、なんだろ?
32名のクラスなんだけど、誰にも感情移入できなかったなぁ~。
つーか、誰が誰だかわかんない内にバタバタ死んでくんだよね。
まっ、主要の何人かは分かるんだけど、それ以外は死に要員みたいなもんだから、はい一人減った。はいまた一人減った。そんな感じで、どんどん人数減らしてく。
似たような作品だと“バトルロワイヤル”があるんだけど、あれはもっと人数多いのに、何人にも感情移入できた。
一人一人の性格のディティールが細かいし、あぁ~そうゆう奴クラスにいたわ!ってなるから、内容が厚いんだよね。
それから、感情の描写が少ないから、生徒が急にキレたり、突然納得したり、読んでるコッチの気持ちが追いつかない。
いや、凄く細かく感情描写書いてある人もいるのよ。
主人公の金沢伸明は、これでもかって位細かく描いてある。
で、それはそれで主人公だからいいんだけど、なんとこの主人公の名前、作者と同じなのよねぇ~。
前にも書いた事あるけど、自分の名前を登場人物に付けちゃうってかなりのナルシズムを感じて、冷めるのよ。
さらには、みんなが死んでいく理由が“サブリミナル効果”だ!なんて言われたら、いやそんなんで納得できるほど、ピュアじゃねーよ!って思っちゃう。
まっ、調べたら元々ケータイ小説で10代の子がターゲットだろうから、なんか納得です。
学校が舞台のサバイバルホラーだったら、バトルロワイヤルや悪の教典のが、何個もステージが上だと思ったのが素直な感想です。
あくまで、俺の主観だけどね。
よかったら、読書の参考にしてください。