“神様の贈り物” | 江戸むらさき 野村オフィシャルブログ『Men's クラブ』powered by アメブロ

“神様の贈り物”

今回ご紹介する本は、本屋で見つけて面白そうだな!でも、一旦やめておこうか!で次に本屋に行った時に買った一瞬悩んだ本です。

木内一裕の“神様の贈り物”です。

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木内一裕は漫画“ビーバップハイスクール”の作者でもあり、映画“藁の盾”の原作者でもある、マルチな才能の持ち主。


冒頭で言った“一瞬悩んだ”ってのは、藁の盾を読んで俺的にイマイチだったから悩んじゃったのよね。


でも買ったのは、ストーリーが面白そうだったから。


その内容とは、無表情で無反応。全てに無関心な殺し屋チャンスが、バスジャック事件に遭遇し、一躍ヒーローになる。

しかし、頭を撃ち抜かれ、なんとか一命を取り留めたチャンスの目に映る世界は今までとは全く違っていた。

奇跡的に頭を貫いた弾丸が脳の腫瘍を取り除き“心”を手に入れたチャンスは、自分の過去と対峙する。


どう?


すごい面白そうでしょ?


全ての事に興味も関心も無く、感情もない理由は“クリューヴァー・ビューシー症候群”という脳の病気からのものだったのよ。

それが取り除かれたから、全てが新鮮に見えて、今まで関わってきた人達とも新たな感情が生まれる。


色々と世話をしてくれた女性雑誌記者。

何度か一緒に殺しの仕事をしてきたチンピラ。

親のように育ててくれた男。

さらには、追われる身になったチャンスを匿ってくれた、老人。

たまたま助けた事から、仲良くなった関西のチンピラ。


そんな人達と関わっていくんだけど、ビックリする位…




全てのエピソードが中途半端に終わる。


後から出てきたり、布石になってたりするんだろうなぁ~なんて気持ちで読んでたんだけど、そんな事は一切無く、終了となります。


だから、別にこの人いらないよなぁ?

話を展開させたりからわざわざ新しい人出したの?


となる。


さらには、主人公が“殺し屋”なのに、殺しのシーンがアッサリだし、少ないし、細かくない。


チャンスの殺し屋としての何が一流なのか、どう凄いのかが分からない。


心を取り戻したチャンスに感情移入も出来ないし、あれ?あれ?なんて言ってる間にエピローグ、そして解説には入っていきました。


だから、この本はどうゆう人にオススメなんだろ…


う~ん?


う~ん?


まっ、木内一裕ファンにはオススメだね!



よかったら、読書の参考にしてください。