“百舌の叫ぶ夜” | 江戸むらさき 野村オフィシャルブログ『Men's クラブ』powered by アメブロ

“百舌の叫ぶ夜”

ちょっと前に散々面白いと話題になったドラマ“MOZU”。

TBSとWOWOWが共同制作したドラマで、西島秀俊や香川照之、真木よう子などが出演していました。


そんな“MOZU”の原作を今回はご紹介。



逢坂剛の“百舌の叫ぶ夜”。

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これはねぇ、なかなかのハードボイルドですよ。


新宿の爆破テロ事件で妻を亡くした、公安のエース・倉木。

記憶を無くした男・新谷。

公安を忌み嫌う、大杉刑事。

公安の明星美希部長刑事。


基本的にはこの四人を軸に話が進んでいきます。


そして、新谷を殺そうとする豊明興業、新谷の妹と名乗る女。


様々な人間が絡み合い、なぜ爆破テロが起きたのか?なぜ新谷は豊明興業に狙われるのか?豊明興業が探している“写真”には何が写っているのか?
さらには外国のVIPが来日する事も無関係ではない。


とにかく話が二転三転して、驚きの連続。

「えぇ~、お前が噂のアイツだったんかい!」とか…

「ココとソコ、繋がってんの⁈」とか…

「黒幕だと思ってた奴の裏にも黒幕が⁈」なんて事が次々と起きる。


ボーッとしてると、文章に置いていかれるから。


そんな面白い原作なんだけど、どうやらドラマのMOZUとは微妙に違うっぽい。

新谷を狙う豊明興業は、アテネセキュリティという警備会社に。

キーアイテムとなる写真はICチップに。

原作には登場しない、様々な事件に絡む男“達磨”。


クライマックスも、基本的な話は一緒だけどドラマの方が“えっ、そこまで描くんだ!”と、お得な感じ。


だから、原作読んでからドラマ観たり、ドラマ観てから原作読んだりと、二度楽しめそう。


俺もドラマ版はダイジェストでしか観てないから、時間見つけてユックリ観よ~っと!


久しぶりに男臭プンプンの骨太な本で、大満足でした。


よかったら、読書の参考にしてください。