“マスカレード・イブ”
面白かった本の続編が出ると、だいたいが即買いです。
当然、出会ってないから二人の掛け合いも無い。
好きだった登場人物が、また新たなエピソードで活躍してくれるのには胸が躍るね。
さて、今回の読書感想文もそんな一冊。
東野圭吾の“マスカレード・イブ”。
要はエピソード0って感じかな。
このマスカレード・ホテルは東野圭吾作家生活25周年記念で3ヶ月置きに発売された、“新参者”でお馴染みの刑事・加賀恭一郎が活躍する第一弾“麒麟の翼”。
第二弾は、ガリレオこと天才大学教授・湯川学の“真夏の方程式”。
そして最後に、ニューヒーローとして登場した刑事・新田浩介がホテルマンに扮して事件を解決する“マスカレード・ホテル”と続いたんだね。
そのホテルで、ぶつかりながらも協力するホテル・コルテシア東京のフロントクラークの山岸尚美と出会う前の話が今回の“マスカレード・イブ”。
当然、出会ってないから二人の掛け合いも無い。
帰国子女で自信家の刑事・新田浩介の事件を解決するエピソードとフロントクラーク・山岸尚美の超一流ホテルでのエピソードが交互に描かれている。
事件編とホテル編の読み切りの短編が続いてる感じなんだけど、後半にチラッとだけリンクします。
会っても無いし、名前すらしらないけど、話に聞く女性フロントクラークに、新田浩介は…
「一度、顔を見ておきたかったな。その聡明な女性フロントクラークとやらの」
とつぶやく…。
大丈夫、大丈夫、後々一緒に仕事するから!
まぁ~それにしても、やっぱり東野圭吾は面白いね。
読みやすいし、簡潔だし、かと言って飽きない。
“新参者”の商店街の人達のエピソードもそうなんだけど、今回のホテルを利用するお客さんのエピソードとかも、なんか微笑ましかったり、人情味があったりなんだよね。
そうゆう脇役のエピソードがあるから、主役がさらに魅力的になる。
難しくもないし“マスカレード・ホテル”を読んでなくても充分楽しめるんで、是非。
よかったら、読書の参考にしてください。