“虐殺器官”
前からちょっと気になっていたけど、なんかノッて来ないから買わない。
そんなモノって誰でもあると思うけど、今回の読書感想文の本もそんな感じ。
そんな心の葛藤があって、やっとこさ購入しました。
伊藤計劃の“虐殺器官”。
この伊藤計劃は、前に“メタルギアソリッド ガンズオブザパトリオット”で読んだ事が一度だけあった。
さて、ちょっと物騒なタイトルのこの作品、基本的に近未来の話です。
どれ位の未来かと言うとマンガ“攻殻機動隊”に近いかな。
全国民がID登録されていて、どこでなにをしたか管理されていたり、飛行機の羽の表面に人口筋肉が付けられていて、離着陸の際に鳥のようにしなったり…とまぁ~そんな世界。
主人公はアメリカの特殊検索群i分遣隊(簡単に言うと隠密行動して暗殺する部隊)のシェパード大尉。
そのシェパード隊が、内戦やテロが行われている時に必ずそこにいる“ジョン・ポール”を暗殺しに行く。
そのジョン・ポール曰く「誰でも持っている器官に、ある言葉で訴えかければ必ず争いは起きる」
ジョンを中心に各地で起きている内戦やテロを止める事は出来るのか?
簡単に説明するのこんな感じなんだけど、この伊藤計劃の書く文章は…
すげぇ~難しい‼︎
まずフィクションかノンフィクションか分からない単語が多い。
連邦給与等級、国防高等研究計画局、文化宣伝担当閣僚、オルタナティブ・リアリティ、第四次国連ソマリア活動、などなど馴染みの無い言葉に戸惑っている俺を置いて、ストーリーはどんどん進んでく。
“メタルギアソリッド ガンズオブザパトリオット”の時も、一回ゲームやって基本的な話は知ってるのに、小説だと全然話が入って来なかったな…というのを思い出した。
暗殺部隊だから、当然交戦のシーンがあるんだけど、そこは面白いのよね!
ただ、全体の5分の1程度…。
あとは主人公が母親の生命維持装置を切った事への呪縛が、5分の2。
そして、残りはジョン・ポールのご高説。
今回は、がんばってモチベーションを保ちながら気合いで読み切りました。
なかなかハードルの高い作品だったわ…。
よかったら、読書の参考にしてください。