“私に似た人” | 江戸むらさき 野村オフィシャルブログ『Men's クラブ』powered by アメブロ

“私に似た人”

今年に入って、記念すべき20冊目です。


今年は48冊、小説を読んでやろうと企んでます。


週一ペースね。


さて、今回の読書感想文は…




貫井徳郎の“私に似た人”だ!

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貫井徳郎のツイッターをフォローしてて、この“私に似た人”の発売キャンペーンで各地の本屋さんでサイン会やってるって話を聞いて、絶対行ってサイン貰うんだ!と意気込んでましたが、我慢しきれず買っちゃいました。


生徳郎を見逃したぜ‼︎


さて内容なのだが、小口テロ(小規模なテロ)が頻発するようになった日本が舞台。

その小口テロが話の軸となり、小口テロに走る者、テロリストを追う者、小口テロで大事な人のを失った者、テロリストを憎む者、10人の様々な視点の短編。

テロリスト達に面識は無いが皆、自分達を“レジスタント”と呼ぶ。

貧困層で日本の社会に恨みがある人達が凶行に走る背景には“トベ”と名乗る人の影が…。


まっ、そんな内容。


前情報である程度内容知ってて、こりゃ面白そうだってんで、かなり期待していた作品。







がっ‼︎‼︎


いやはやなんだかなぁ~?


“乱反射”みたいに、バタバタバタと登場人物が何処かで、ちょっとでも繋がっていて“風が吹けば桶屋が儲かる”とか“ブラジルの蝶の羽ばたきがテキサスでトルネードを起こす”的なのを期待しちゃったのよねぇ~。


いや、繋がってる人もいるのよ!


「あっ、この人が前の話に出てたあの人なんだ!」


は、あるんだけど、それがどしたんだよ!になっちゃう。


“小口テロ”という現象を、様々な人が様々な捉え方をするというお話だね、これは。


やっぱり、小口とはいえテロだから、関係の無い人が死んだり、傷付いたりしてて、それに対してみんな深く考えたり落ち込んだりして、トラウマにまでなっている。


にも関わらず…




“いや、最後サラッとしてんな‼︎”


という読後感。


誰もハッピーにならない感じは嫌いじゃないんだけど、スパッとした切れ味が無かったような…。





文庫本で良かったかなぁ…。



よかったら、読書の参考にしてください。