“明日の空” | 江戸むらさき 野村オフィシャルブログ『Men's クラブ』powered by アメブロ

“明日の空”

すげぇサラッと読めたから、こんな短いスパンでの読書感想文。


今回の作品は、この作者なのにこんなに爽やかな感じ⁈と違和感を覚えてしまう本です。



貫井徳郎の“明日の空”。

{9500F24D-FDED-4D30-A4D2-9BD3D6C2E7E9:01}


貫井徳郎といえば、最近“私に似た人”が発売され、いろんな所でサイン会をやってる…で話題です。


ウチの近所にも来て欲しい‼︎


本物の貫井徳郎が見たいぜ‼︎


そんな想いが、常日頃からあるもんで、思わず手が出た“明日の空”。


貫井徳郎がツイッターで、フォロワーに対して…


「“明日の空”は“乱反射”の続きなんです。」


と言っていたもんだから、そりゃ読まなきゃでしょ!


あの名作“乱反射”の続きですよ、お母さん!


期待感も高まったところで、内容を…。


話が三つに分かれてて、最初の章は、帰国子女の栄美がサンフランシスコから日本に転校してきて、クラスのみんなと徐々に仲良くなったり、飛鳥部くんという男の子を好きになったり、クラスから嫌われている小金井くんが出てきたり…の話。

第二章は、六本木で外国人相手にチップを貰ってバイト代にしているユージが、黒人のアンディと仲良くなり、捨て猫の里親を探したり、ホテル街をダッシュして遊んだりする話。

第三章は、一章に出てきた栄美が大学に入り、怪しいサークルの勧誘や、ストーカーまがいの先輩、車に轢かれそうなところを、山崎と名乗る人に助けてもらう話。


第一章の栄美の話と第二章のユージの話が、第三章でまとまるって作りだわな、うん。


そんなかでドカンと一発、叙述トリックが含まれてるんだけど、まぁ~それは“ちょっと強引じゃないのかい?”と思っちゃう。

さらには、伏線がチラホラあるんだけど、それも“いや、都合良くそんな奴いね~だろ。”と感じちゃったね。


貫井徳郎の叙述トリック“慟哭”ほどの衝撃もないし、“乱反射”ほどの緻密さもない。


レビューを見てみると、結構賛否両論だったね。


これのどこが“乱反射”の続きなんだろうと思ったけど、ちょっとわからなかったなぁ~。

でも作者本人が“続き”と言ってるんだから、俺が鈍過ぎる!に尽きるんだろうけど…。


サラッと読めるんで、興味があれば…。



よかったら、読書の参考にしてください。