“メタルギアソリッド ピースウォーカー”
なんだか久しぶりの読書感想文。
ずっとバタバタしてて、短い電車での移動中を使って完読いたしました。
今回は、興味無い人には全く響かない本です。
野島一人の“メタルギアソリッド ピースウォーカー”です。
この“ピースウォーカー”は、PSPで何年か前に発売されたソフトです。
内容は、主人公・スネークが傭兵部隊“国境無き軍隊”を設立し、自律歩行型核兵器“ピースウォーカー”の暴走をスネークが止める…と、まぁ~こんな感じ。
スーパーサラッと説明したけど、本当はそのピースウォーカーのAIに、10年前に自分が殺した師匠ザ・ボスの意志が反映されてたり、冷戦に終止符を打つ狂った計画なんてのも織り込まれてるんだけど、この本の面白さは内容どうこうじゃなくて、ゲームの内容がどう表現されてるかだから、細かい内容は一旦置いときましょ。
で、この“メタルギアソリッド”シリーズは、毎回書き手が違うのよ。
今回は野島一人。
前回紹介した“スネークイーター”は長谷敏司。
“ガンズ オブ ザ パトリオット”が伊藤計劃。
だから、書き手によってこの“メタルギアソリッド”へのアプローチや切り口が違う。
前回読んだ長谷敏司は、ただの敵でも考え方や思想、想いなんかが描かれてたり、伝説の傭兵でもあるスネークの兵士としての技量の高さ、精神力の強さが表現されててすげぇ面白かったのよ。
ただ今回は、敵の思想なんかがややこしくて抽象的、スネークの兵士としての活躍もサラッとだったから、俺の読みたいのとはちょっと違った。
“平和って大事だよね。”
基本的にこのテーマを様々な角度から訴えてるような内容に思えたなぁ。
そんな様々な角度の中でも唯一、響いたのは…
“平和とは本来、不自然な状態。隣の人といがみ合い、憎しみ合うのが自然。だから、平和を保つのは大変な事だ。”
的なニュアンスの事が書いてあって、なるほどなぁ~。と思ったね。
中身が面白い面白くないは置いといて、この本の続きが、先月発売されたゲームソフト“メタルギアソリッド グラウンドゼロズ”に繋がっていくってのが良かったね!
“あぁ~だからチコとパスは収容されてたんだ!”
“スネークとミラーはこんな繋がりだったんだ!”
という風に、より一層ゲームが楽しくなりました。
よかったら、読書の参考にしてください。