“新宿鮫”
今回の読書感想文は男臭漂う、ハードボイルド丸出しな作品です。
やっぱり男の子はいつまで経っても、強い男に憧れる訳ですよ!
大沢在昌の“新宿鮫”です。
先月、表紙も新たに新装版が出たばっかりの“新宿鮫”。
ちなみに、新装版がコチラ。
読んだ事なくても、聞いた事くらいはあるんじゃないでしょうか?
大沢在昌の沢山あるシリーズ物の一つで、もう5~6冊は出てると思います。
その記念すべき第一弾です。
主人公は、犯罪者に静かに近付き、ガブっ噛み付く新宿署の刑事“鮫島”。
故に付いたアダ名が“新宿鮫”。
そんな鮫島の管轄の歌舞伎町で、警官が連続で射殺される事件が起きる。
犯人逮捕に躍起になる署員達をよそに、鮫島は銃密造の天才・木津を追う。
鮫島のスタンドプレーに、署員達は白い目を向けるが、警官殺しに使われた銃が木津の作った銃という事が発覚する。
そんな感じで進んでいくんだけど、途中途中にイイ感じのスパイスで入ってくるのが、一回りも年下の鮫島の恋人・ロックバンドのボーカルの晶。
スパイスってか、これがまた最後に絡んでくるんだけど、晶の勝気で強がりなんだけど、やっぱりお前も女やのぉ~。な感じが可愛いんだね~。
全体的にハードボイルドだから、そっちに目がいっちゃいがちだが、内容もしっかりしてて、最後まで一気に突っ走れました。
この作品の内容が…
・関東を代表する歓楽街・歌舞伎町
・ロックバンドのライブシーン
・男色の狡猾な天才銃密造師
・孤独な刑事
と映像向きだなぁ~と思ってたら、何十年も前に映像化されてました。
“眠らない街 新宿鮫”ってタイトルで、主人公の鮫島は真田広之が、恋人の晶は田中美奈子、天才銃密造師は奥田瑛二で映画化されてます。
違うシリーズだと、舘ひろしと本上まなみというペアで…。
やっぱり、映像化向きだったのね。
よかったら、読書の参考にしてください。