“葉桜の季節に君を想うということ”
はい、読書感想文です。
![{65837D85-5F96-4056-9664-161EFDD13EF7:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20140109/13/edo-nomura/34/bd/j/o0480064012808550807.jpg?caw=800)
今、我が家に積読本が4~5冊ある為、マイペース更新とは言え、次が楽しみでテンポアップで読んでます。
さて、今回ご紹介するのは…
歌野晶午の“葉桜の季節に君を想うということ”です。
![{65837D85-5F96-4056-9664-161EFDD13EF7:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20140109/13/edo-nomura/34/bd/j/o0480064012808550807.jpg?caw=800)
タイトルの感じとか、表紙の雰囲気から胸がキュンキュンしちゃうような、切ないラブストーリーかと思いきやそうじゃない!
最近、俺の中でのブーム、最後にアッとサプライズがある“叙述トリック”の有名な作品です。
この作品は“日本推理作家協会賞”と“本格ミステリ大賞”を受賞している、間違いない本。
主人公の自称「なんでもやってやろう屋」の元探偵・成瀬将虎。
同じフィットネスクラブに通う良家の娘・愛子から悪質な霊感商法の調査を請け負う。
そんな折、駅で自殺を図ろうとする女・麻宮さくらを助ける。
それをきっかけに、成瀬とさくらは距離を近付けていく…。
まっ、ざっと書くとこんな感じ。
霊感商法の会社の内情を昔取った杵柄で、調査していくったのがメインストーリーで、それ以外にも…
探偵時代にヤクザ事務所にスパイとして入った話。
霊感商法にダマされ、多額の借金を減らす代わりに、霊感商法の仕事を手伝わされる主婦の話。
成瀬の数ある仕事(警備員、パソコン教室の講師、ドラマのエキストラ)のパソコン教室の生徒、定年退職した安さんの娘を探す話。
ある男が山の中で、黙々と穴を掘る話。
こんなのが、ちょくちょく入ってきます。
一見バラバラの話に見えるが、話が進んでいくと“あれ?もしかして…。”となり、衝撃のラストですよ!
えぇ~っ‼︎アイツがアイツで、コイツがコイツなの⁈つーか、全員○○だったのかぁ~っ‼︎
と、叙述トリックらしい、最後がある…
のだがぁ~っ‼︎‼︎
こうゆうお話のラストって、登場人物の衝撃の一言で俺はひっくり返りたい訳!
「あの人“女”ですからね…。」で、男だと思ってた人が女と分かったり…
「それにしても“日本語”上手いよね。」で、日本人とばかり思ってたら帰化した外国人だったとか…。
そんな一言や一行がキモで、バァ~ッと本を読み返したくなるんだけど、この本は…
最後の説明が長い…。
いや、長くないとわかんない事だらけだから、助かるんだけど、バシュという切れ味は無いね。
あと、見事に騙されたからその気持ち良さはあったんだけど「ん?だからどしたんだい?騙す為だけならいいんだけど、内容は…。」となっちゃった…。
しかしだねぇ、最後の成瀬とさくらの会話は、凄い素敵だし、前向きになれるし、この会話があるからオールOKみたくもなったよね。
賞も獲ってるし、叙述トリックでは有名な本だし、とりあえず読んでみても後悔は無いと思います。
よかったら、読書の参考にしてください。