“祈りの幕が下りる時” | 江戸むらさき 野村オフィシャルブログ『Men's クラブ』powered by アメブロ

“祈りの幕が下りる時”

さて今回は、みんな大好き“東野圭吾”です。


電車の中吊りなんかにもバンバン広告出てて、本屋行ったらガンガン平積みされてたら嫌でも(嫌じゃないけど)目につくよね。


今回は…



東野圭吾の“祈りの幕が下りる時”です。

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この“祈りの幕が下りる時”は、日本橋署の警部補・加賀恭一郎シリーズの最新作です。

加賀恭一郎シリーズと言えば…

“赤い指”、“新参者”、“麒麟の翼”など有名なのが沢山。

ドラマとか映画の映像化だと、阿部寛が演じてる役だね。


東野圭吾のシリーズ物といえば、今作の加賀恭一郎シリーズと“ガリレオ”の湯川学シリーズなどがある。


さて、今回の内容なんだけど、なかなか複雑。
ある理由から2個も3個も偽名使う人がいるから「えぇ~っと…これが本名で…ん?偽名だっけか?」なんてなりかねない。
しかも、1個の偽名は実際にいる人物の名前を拝借してきてて、その人物も登場してくるから、集中してないとこんがらがる。

容疑者も芸名があったりするし、加賀恭一郎シリーズの前に出てきた人が急に出てくるから記憶を呼び戻さなきゃなんないし、そこらへんの整理をしながら読まなきゃです。


んで、当然何人か殺されるんだけど、犯人が殺す動機ってのもなんか切ないのよね~。


湯川学が活躍する“容疑者Xの献身”にも似た、愛するが故に…とか、この状況ならしょうがない…のか?

凶悪犯が出てきて、何の罪も無い人を無残に殺す、って感じでは無いです。


そして、加賀恭一郎が志願して日本橋署に異動した理由や、子供の頃失踪した母親のその後だったりが描かれてます。


加賀恭一郎と母親。

容疑者と父親。


悲しくて決して幸せだったとは呼べない二組の親子の物語が軸になって話が進んでいきます。


会うはずも無い、あの人とあの人が‼︎

そして、時を経てあの人とあの人が‼︎


そんな感じの切ない、東野圭吾の新刊でした。




よかったら、読書の参考にしてください。