“ハサミ男” | 江戸むらさき 野村オフィシャルブログ『Men's クラブ』powered by アメブロ

“ハサミ男”

舞台やらモンハン発売やらで、すっかり読書離れしてましたが、移動時間等を使って久しぶりに読破しました!


そうです、久しぶりの読書感想文です。


今回は何度か本屋さんで見て、タイトルと裏表紙のあらすじを読んで惹かれたこちら。



殊能将之の“ハサミ男”です。

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タイトルはハサミ男ですが、ジョニー・デップのシザーハンズの邦題な訳じゃないよ。


内容は女子高生を殺害し、ハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。
次のターゲットを決め、いざ実行の時…と思ったら、自分の手口を真似て殺されている死体を発見する。
果たして模倣犯は誰なのか?
「ハサミ男」がその模倣犯を探し始める。


そう!このちょっとしたあらすじを読んでもらえば分かるも思うけど、何と主人公がその猟奇殺人犯なんだねぇ!


通常こうゆう話は、猟奇殺人が起きてそれを捜査する刑事目線で進んで行くんだけど、犯人側からの、しかもなかなかのサイコ野郎目線ってのが面白い。


悪人が主人公のピカレスク小説ともちょっと違う、独自の切り口って感じです。


そのハサミ男は、自殺嗜好症候群(毎週末自殺を試みる)であったり、自分とは別人格の“医師”と対話したりする。


そんな全く理解できない思考の持ち主が主人公。



で、最後には模倣犯が誰か分かるんだけど、その意外な模倣犯が誰か?って事よりも違うサプライズがあるのよ!

おそらくそれが最大の仕掛け。


要所要所に布石が打ってあって最初から読み返したくなるようなストーリー。


“えっ⁈えっ⁈マジでっ⁇⁇”


ってなるような後半です。


ミステリの王道にちょっと飽きた方にはオススメの本ですわ。



よかったら、読書の参考にしてください。