“ヒトリシズカ” | 江戸むらさき 野村オフィシャルブログ『Men's クラブ』powered by アメブロ

“ヒトリシズカ”

さっ、今回読んだ小説は短編風なんで比較的サクサクッと読み終わりました。


短編風とはいえ、バラバラの事件と見せかけてすべての事件にある一人の女が関わってる…って話なんだけど、それっていうのが…




誉田哲也の“ヒトリシズカ”。

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誉田哲也っていえば、有名な作品として、竹内結子さんが主演でやってたドラマ“ストロベリーナイト”の原作だわな。


かなり前に“ストロベリーナイト“を読んで、俺的にあんまり響かなかったから、その続編とかは一切手出してなかったんだけど、今回読んだ“ヒトリシズカ”はそのシリーズとは別物。


誉田哲也は警察モノが多いらしいんだけど、この作品も警察モノ…ただ、警察目線ではあるんだけども、主役はあくまでも“ある女”。


幾度も名前を変え、ある時は直接殺人に手を下し、ある時は男を仄めかし人を殺させる。

驚くべきは始めて人を殺したのが、13歳。

体を売り、ヤクザの女になり、そこまでして人を殺し続ける理由は…?


最後は、様々で形で“ある女”に関わってきた男達が顔を合わせ、語りだす。



ザッとこんな感じのストーリーで、章を追うごとにドンドン引き込まれていく。


なぜ、殺し続けるんだ⁈

最後はどうなるんだ⁈


この二つの大きな疑問が、読み終わった時点で…





まぁ~しっくり来なかったね!


えっ⁈だいぶ早い子供の段階から狂気の華は咲いてましたけど…理由は⁈

ナチュラル・ボーンって事ですか?


一応ここに向かって人を殺し続けるってのはあったけど、帯に書いてあった…


“これはある一人の哀しい女の物語”って書いてあったけど、そこには辿り着けなかったわ。


それと、最後が“そうゆうオチかよ…。”とちょっと都合良過ぎなんじゃないかなぁ~って思っちゃいました。


でも最後まで“ある女”が自ら自分の本当の考えを語る事なく、あくまで周りの人の想像で“ある女”の人物像を作り上げてたのが、俺は好きでした。


話のテンポもイイから読みやすく、一気読みできる作品ってのは間違いない。


一気読みしたが故、もしかして作者の意図を読み取れなかったのかもしれません。


読解力のある方、ぜひ読んでみて答え合わせしてください。



よかったら、読書の参考にしてみてください。





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