“RUN 60 (ランシックスティ)” | 江戸むらさき 野村オフィシャルブログ『Men's クラブ』powered by アメブロ

“RUN 60 (ランシックスティ)”

かなりのハイペースで更新している、読書感想文。


ずっとこんなペースで更新していくわけではございません。


たまたま最近、長距離移動とかが多くて小説を読む機会に恵まれているというだけです。


おそらく空く時は1~2ヶ月空くと思います。


んでもって、今回読んだのは…



正岡謙一郎の“RUN 60(ランシックスティ)”

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帯には“自らの足で走り続け、60分以内にミッションをクリアした者だけが生き残る究極のデスゲーム”って書いてあります。


俺が思うに、デスゲームって生死を賭けたゲームな訳だから、出来れば誰もが参加したくない。

なにの主人公が“何で俺がゲームに参加しなきゃなんないんだよ!”ってなるのが大前提。


つまり、参加しなきゃならなくなる絶対的何かが必要になってくる。


それをどれだけリアルに描けるかがキモだと思う訳。


例えば、高校生同士が殺し合う“バトルロワイアル”の“BR法”。これは、国の狂った法律。法律だから、従わないと処罰されるし、殺し合いになるように上手く所々に布石がうってある。


そうゆう細かいディテールが、あり得ない話に真実味を持たせ“俺だったらどうしよう?”なんて考えながら、読み進められる。


山田悠介の“リアル鬼ごっこ”も確か、法律で佐藤という苗字が排除されていく話である。



さて、今回の"RUN 60”だが、爆弾付ブレスレットを付けられた人が走ったり、人質的な存在になるのだが…


俺が思ったのは、爆弾付ブレスレットは、爆弾付の首輪のバトルロワイアルに似てるし、そもそも知らずとは言え爆弾付ブレスレットを自ら付ける奴が多くて“ん?都合良すぎないかい?”と思ってしまう。


さらには、爆弾付ブレスレットを付けて走る奴の人選があまりにも無作為で、感情移入する前に爆死したりするから“ハイ、コイツ死んだのね…ふ~ん。”ってなっちゃう訳。


“あの人はなんで死んだんだろう?”ってな人の後処理も無かったし、タイトルにもある“60分”っていう縛りに意味も無いような…。



強大な力によって、全ての人権を無視され、無理矢理ゲームに参加させられてしまう…


ってのとはちょっと違って、やや規模小さめです。


帯を読んだ時は映画の“ラン・ローラ・ラン”みたいに走る人が主人公だと思って、そいつに感情移入し“走れ~!がんばれ~!”ってのを期待したんですが、そうゆう内容ではございませんでした。


で、どうやら作者の正岡謙一郎さんは“世にも奇妙な物語”とかの脚本もやっている放送作家さん。

確かに“世にも奇妙な物語”に出て来そうな作品でした。


映画化もされてるみたいで、映像だとどうなるんだろうと、ちょっと気になりました、


まっ、色々書きましたけど、あくまで俺個人の主観ですから、他の人が読んだらどうか分かりません…。




よかったら、読書の参考にしてみてください。






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