久しぶりの…。

１９時ちょっと前に駅の改札を抜ける。



野‘まだ来てないかぁ…。'



すると、小走りで近付いてくる一つの影。



‘すご～い！絶対遅刻してくると思った～！'



野‘いや、時間通り来るって。'



‘もうお店、予約しといたから！'



野‘サンキュ！'



‘飲み放題でイイよね？'



野‘いや、俺そんなに飲まないよ？'



‘とか言って～！なんだかんだで飲むくせに！'



野‘まぁ～な。'



‘お店、１９時から予約したから急ご！'



俺は言われるがままに、居酒屋の扉をくぐる。



野‘まずはビール。'



‘はぁ～映画楽しみだなぁ～！映画が２１時前からだから、飲み過ぎないようにね！'



野‘てか、この映画一回観たんでしょ？'



‘観たけど、もう一回観たくて！主人公がぁ…あっ、これ言ったらネタバレになっちゃうか！'



そんなハニカム笑顔を写真に納めたくては、思わず携帯を取り出し、パチリ…。










桃子と、久しぶりにユックリ飲み＆映画。



ちなみに、上記の会話はノンフィクションである。



居酒屋で腹を満たし、映画館に向かった。



桃子がかなり薦めてくる‘ワイルドスピード'。




車、ヒップホップ、美女なんかが好きな人にはかなり楽しめる内容だった。



ただ、内容はいたってシンプル。


ほろ酔いで何も考えずに楽しめる。



俺のイメージだと、桃子は綿密な伏線、確かな演技力、シッカリとした世界観…そんなんが好きだったような…？



しかし、そんな疑問を吹き飛ばす、明確な答えが桃子にはあった。



野‘格好いい車と、セクシィなお姉ちゃん…こりゃ観てて、楽しいわな！'




桃‘あと、男の人、みんな筋肉すごかったよねぇ～！'







それが理由かい！