○○の恐怖。 | 江戸むらさき 野村オフィシャルブログ『Men's クラブ』powered by アメブロ

○○の恐怖。

都会の終電車には、数多の恐怖が潜んでいる。



乗り遅れの恐怖。



パンパンに満員の恐怖。



痴漢冤罪の恐怖。



そして…




ゲロの恐怖。




前に、隣の席でプチゲロかまされたトラウマから、未だ逃れられないでいる…。




そして今夜も、そのトラウマを思い出させるような出来事があった。




仕事を終え、軽くネタを考え、終電の時刻の5分前にホームに到着。



これで乗り遅れの恐怖は、クリア。




終電車に乗り込み、絶妙なポジション取りをし、無事一番端の席に座る。



これで満員電車の恐怖からも解放され、後から後から入ってくる人々を傍観できる。




そして、座る事によって痴漢冤罪の恐怖も激減する。




どうやら何事も無く、最寄りの駅に着けそうだ。




ギュウギュウの車内もどこ吹く風、ノンキに音楽なんぞを聞いていると、何駅か過ぎた時に隣に座ってきた、おそらく…





泥酔の女性。




マズいなぁ~、マズいなぁ~。




プチゲロのトラウマ、頭をよぎるなぁ~。




表情を伺おうとしたが、だらしなく垂れ下がった髪の毛で、まるで表情は読めない。




見てるだけでも、不安に押し潰されそうだ!



ここは無関心を決め込むのが一番!



そうすれば、いつの間にか我が駅に着いて…





ドンッ。




自己暗示している途中に、カットインで入ってきた、左肩へのズッシリとした重み。



その重みたるや、ちょうど人の頭一個分…






って、完全に泥酔ガールの頭が肩に乗っかってるやないかぁ~い!!!




この状況、ゲロの恐怖と痴漢冤罪の恐怖のWトラップ!




‘大丈夫ですかぁ~'と親切心から背中をさすってあげてる最中に、何かしらの拍子に背中のブラのホックが外れ、その解放感から俺の太もも周辺にゲロなんて吐かれたら…




‘ゲロまみれ痴漢'の出来上がりである。




それをきっかけに‘チカン村ゲロ二'なんて語呂の悪いあだ名付けられたひにゃ~、メンタルブレイクして廃人まっしぐらだぜ!




そんな最悪パターンをなんとか打破しようと、軽く肩を揺すってみたが、泥酔ガールはピクリともしない…。



あんまり激しく揺すってゲロなんて吐かれたら、本末転倒だわ…。




ソーッと、してなくては…。




はぁ~、顔も分からない泥酔ガールだけど…






こんな状況、久しぶりだわ~。



女の子が寝ちゃって、男の子の肩を借りる…悪くないよねぇ~。




この泥酔ガールも、今は酔ってヒドい状況だけど、出会い方が違えばきっと良いお付き合いが出来たはず…。





いや、今からでも遅くないのかもしれない!




キミの酔いが覚めたら、誰も知らない街へ引っ越してイチからやり直そう!




それが僕たちのいつまでも覚めない、夢の始まり…。









とかニヤニヤしながら妄想してる俺が、一番の恐怖だよね…。