メス豚まん。
昨日、作家のたかはCと後輩芸人・川村エミコと‘かずら'を観に行こうと、集合時間になり家を出た時の話。
小腹が空いてたので、近所のセブンイレブンに寄る。
駅までの道のりで、食べながら行くとなると、だいぶ選択肢も狭まる。
まっ、無難に考えると…
おにぎり。
パン。
中華まん。
これのどれかだわな!
という事で、日本vsアメリカvs中国の三つ巴の戦いが勃発!
銀シャリ特有の艶やかな奇襲攻撃を繰り出しアメリカを攻める、日本。
モチモチのブレッドミサイルで応戦する、アメリカ。
肉、タケノコ、椎茸の波状攻撃が日本との戦いに集中するアメリカの横っ腹を直撃。
一騎打ちとなる、日本vs中国。
先に仕掛けたのは、中国の肉汁ロケット。
すかさず、梅、ツナ、昆布、鶏五目の4機がパリパリ海苔空母からスクランブルするが、肉汁ロケットの迎撃に失敗。
日本、そしてアメリカが、中華まんを武器に戦う中国に屈する形となった…。
なにコレッ?!
書いてる、本人もよく分かんなくなったわ!
とにかく、あったかい中華まんをチョイスした訳よ。
さぁ~て、どれにしよっかなぁ~?
肉まん。
ピザまん。
カレーまん。
悩むなぁ~?
という事で、中国vsイタリアvsインドの三つ巴の戦いの火蓋が、切って落とされたので…
もうイイかっ!
スベったのを、危うく再放送しそうになったわ…。
悩んだ挙げ句‘大入りジューシー肉まん'をチョイス。
セブンイレブンを出て、駅まで歩きながら、肉まんを両手で割ると、中から溢れんばかりの肉汁が…。
あぁ…すごいよぉ…。
お前のおっきい具が丸見えになっちゃったねぇ~。
あっ…あっ…汁がこぼれちゃう…。
具が汁でツヤツヤと光ってる…。
ズズズズズッ…。
ほら、お前のだらしなく垂れ流した汁をすする音聞こえたぁ?
ん?ん?どうなの~?
ちゃんと言わなきゃもうすすってあげないよぉ~。
なんつって、唇を肉汁まみれになりながら、肉まんを弄んでたら…
ファ~ック!!!
ズボンに肉汁垂れてやんの!!!
このメス豚な豚まん野郎が、ご主人様のズボンを汚すとは、どゆ事だよっ!!!
ダラダラダラダラと汁を垂れ流しやがって!!!
締まりのねぇ~野郎だなぁ!
ハァ…ハァ…ハァ…。
ちと、熱くなっちまったぜ…。
ジューシー過ぎるのも考えもんだな。
まっ、パッと見たところ、それ以上の被害は無さそうだから、細心の注意を払い残りを平らげる。
駅に着き、ホームに滑りこんでくる電車に乗り込み、一段落つく。
はぁ~全く散々だったぜ…。
あんなメス豚まんは、イチから調教し直さなくてわ……ん?
クンクン…。
クンクンクンクン…。
クンクンクンクンクンクン…。
なんだ、この肉まんの匂いは…?
‘ほんのり'では無く‘しっかり'と匂う、この肉まん臭は俺のズボンからなのか?!
いや、あんなチョロッとなら、ここまでエッヂの効いた匂いはしないはずだ…。
そう疑問に思い、フッとジャケットを見ると…
ファファファファファファファファファファファファファファファファファファファファファファファファファファファファファファファファファァァァァァァッッッック!!!!!!
メス豚まん汁が、ジャケットにベッチョリ付いてるやなぃかぁ~~いっ!!!
左半身、肉まん臭しとるやないかぁ~い!!!
アロマの香る、加湿器。
香水が香る、携帯電話。
コーラの香りの、消しゴム。
肉まんの香りの、ジャケット…
やないかぁ~い!!!
これが匂いフェチの女の子とのデート前だったら、どーすんだよ!
女‘やだぁ~!なんか野村くん、すごくイイ香りするぅ~!私、匂いフェチだから欲情しちゃう~!'
野‘えっ?!えっ?!欲情?!マジで?!'
女‘食欲だけど…。'
そっちかぁ~い!
やべぇ~なぁ…。
もう電車に乗っちまったし、帰って着替える時間も無いし、でも蔓延する肉まん臭で電車の中はパニック寸前だし…。
こんな危機的状況を打破するには、この方法しかない!!!
必殺技っ!!!
‘気にしない。'