涙のアンブレラ。
今日も夜まで芝居の稽古やって、背中に蓄積された疲労感を背負って、さぁ~て気合い入れて帰ろうと思って外に出たら…
雨だしっ!!!
どファック!!!
‘雨ってたまにはイイなぁ…。涙をごまかしてくれるから…。'
とか言ってるブタ共のスネに全力でトゥキックかましてぇ~くらい、雨嫌だしっ!!!
マズい!
この疲労感、雨に濡れると、悲壮感に変化する…。
雨に濡れた体を気にする余裕も無く、猫背で下を向きながら、歩みも遅くトボトボと歩く、ミスター悲壮感こと、俺。
この世の終わりみてぇ~なツラになっちまう…。
しかぁ~しっ!!!
用意してますよ!
俺はどんくせぇ亀にはなりたくねぇ!!!
家を出る時は、まだ雨の降ってないのに持参してきたぜっ!
出でよっ!!!
アンブレラァ~!!!
バサッとな!
俺はアムラーでもシノラーでもねぇ!!!
アンブレラーだぜっ!
稽古場の正面玄関で、悠々と傘を出す俺様を見て、他の共演者は…
‘え~傘持ってきたの?イイなぁ~!'
‘用意イイっすねぇ!'
‘入れてもらってイイ?'
群がれ!!!
群がれ、傘も無いような愚民共よっ!!!
濡れたくなかったら、俺の前にひれ伏すのじゃ!!!
優越感に頭のテッペンから、つま先までドップリ浸かって、一歩踏み出した瞬間…
強風がヒュ~ッ。
ブリンッ。
嫌な予感と音と共に、持っていた傘が強く引っ張られる…。
傘を見上げると、見事にひっくり返って、惚れ惚れするほど見事なオチョコ状態に!
マジdeファ~ック!!!
クソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソォ~ッ!!!!!
たかだか風ごときに、俺の優越感を奪う権利があんのかよ!
アームが曲がっちまった傘は、羨望の眼差しの対象から、ただのゴミに一気に転落…。
すると、さっきまで羨ましそうに見ていた共演者も…
‘うわっ!ダサッ…。'
‘かわいそぉ~。'
‘ありゃりゃ…。意味無かったね。'
うっせ!
ニヤニヤしながら言いやがって!
あんなに優越感に浸れてたのに…。
あんなに羨望の眼差しを俺に向けてくれてたのに…。
あんなに俺に群がってたのに…。
一気に俺に興味失いやがって!
悔しくて泣けてくる…。
ただ、傘が壊れた程度で泣いてると、バカにされちまう!
そう考えると…
雨ってたまにはイイなぁ…。
涙をごまかしてくれるから…。
雨だしっ!!!
どファック!!!
‘雨ってたまにはイイなぁ…。涙をごまかしてくれるから…。'
とか言ってるブタ共のスネに全力でトゥキックかましてぇ~くらい、雨嫌だしっ!!!
マズい!
この疲労感、雨に濡れると、悲壮感に変化する…。
雨に濡れた体を気にする余裕も無く、猫背で下を向きながら、歩みも遅くトボトボと歩く、ミスター悲壮感こと、俺。
この世の終わりみてぇ~なツラになっちまう…。
しかぁ~しっ!!!
用意してますよ!
俺はどんくせぇ亀にはなりたくねぇ!!!
家を出る時は、まだ雨の降ってないのに持参してきたぜっ!
出でよっ!!!
アンブレラァ~!!!
バサッとな!
俺はアムラーでもシノラーでもねぇ!!!
アンブレラーだぜっ!
稽古場の正面玄関で、悠々と傘を出す俺様を見て、他の共演者は…
‘え~傘持ってきたの?イイなぁ~!'
‘用意イイっすねぇ!'
‘入れてもらってイイ?'
群がれ!!!
群がれ、傘も無いような愚民共よっ!!!
濡れたくなかったら、俺の前にひれ伏すのじゃ!!!
優越感に頭のテッペンから、つま先までドップリ浸かって、一歩踏み出した瞬間…
強風がヒュ~ッ。
ブリンッ。
嫌な予感と音と共に、持っていた傘が強く引っ張られる…。
傘を見上げると、見事にひっくり返って、惚れ惚れするほど見事なオチョコ状態に!
マジdeファ~ック!!!
クソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソォ~ッ!!!!!
たかだか風ごときに、俺の優越感を奪う権利があんのかよ!
アームが曲がっちまった傘は、羨望の眼差しの対象から、ただのゴミに一気に転落…。
すると、さっきまで羨ましそうに見ていた共演者も…
‘うわっ!ダサッ…。'
‘かわいそぉ~。'
‘ありゃりゃ…。意味無かったね。'
うっせ!
ニヤニヤしながら言いやがって!
あんなに優越感に浸れてたのに…。
あんなに羨望の眼差しを俺に向けてくれてたのに…。
あんなに俺に群がってたのに…。
一気に俺に興味失いやがって!
悔しくて泣けてくる…。
ただ、傘が壊れた程度で泣いてると、バカにされちまう!
そう考えると…
雨ってたまにはイイなぁ…。
涙をごまかしてくれるから…。