タクシードライバー。
今日は画像にある桃子(元MTVのヒゲガール、そして昨日の鍋の集合時間になぜか1時間も早く来て、なぜかソファで館ひろしばりにキメてる)の出身地でもある、富山で学祭でした。
本日、起きる時間が、8時半だったのに対し、起きたのが、ピッタリ1時間寝過ごして9時半。
あまりにもキレイに1時間後だったから、分針ばかり気にしてる俺は、歯磨いたり顔洗ってる10分間くらい、寝過ごしてる事に気付かなかったもんね!
んで、こりゃヤベェってんで、マッハで身仕度をする。
今からタクシーを飛ばせば、間に合うに違いない!
スパパパパ~ンとマンションの下まで降り、道の脇に立って、手の平を天高く掲げ、タクシーに自分という存在をアピールする。
3分もしないうちに、一台のタクシーが俺の前に止まり、後部座席の扉が開く。
素早く車内に滑り込み、50代半ばの運転手さんにこう告げる。
野‘羽田空港まで!'
すると‘分かりました。'とか‘高速使いますか?'などの運転手さんの返事を予想していた俺の耳に、予想外の言葉が返ってくる。
運‘ラッキ~!'
どゆ事だよっ?!
こっちとら1時間も寝坊しちゃって、アンラッキーだわ!
それともなにかい?
‘分かりました!安全運転で向かいます!'を自分ルールで‘ラッキ~!'という言葉に言い換えてるのかい?
とにかくどゆ事っ?!
野‘えっ?!何がラッキ~なんですか?'
運‘いやぁ~、最近遠距離が無かったんで、羽田まで行けばけっこう稼げますわ!'
なるほどねぇ~。て事は‘ラッキ~!'ってのは心の声かぁ~。
うんうん…
うんうんうん…
いや、口に出しちゃダメだろ!
サトラレかっ?!
‘稼げる'とか‘稼げない'と心に秘めとけや!
野‘羽田までいくら位かかりますかねぇ?1万円くらいですか?'
運‘1万円ありゃ余裕ですよ!'
野‘10:40までに着きたいんですけど…。'
運‘わっかりました!お客さんは、安心しておやすみになっててください!'
野‘じゃあ、お願いします。'
ちょいと変わった運転手さんだけど、気さくでイイ人そうだ。
ここは運転手さんの言葉に甘えて、寝て羽田まで運んでもらおう!
ヘッドレストに頭を乗せ、目をつぶってウトウトしていると…
運‘お客さん!今のバス見ましたっ?!'
あっ…いや、お言葉に甘えて、おやすみしようと思ってたから見てねぇーけど…。
野‘見逃しちゃいました…。'
運‘さっきのバスねぇ~、羽田空港行きだったんですよ!分岐点で左行ったでしょ?'
いや、だから見てねーって…。
野‘あっ…はぁ…。'
運‘あっちに行っちゃうと遠回りなんですよねぇ~。'
と、喋り出したのを皮切りに、まぁ~しゃべるしゃべる。
‘バブルの時はよかった!'
‘前のスポーツカー高いんですかねぇ?'
‘私、運転手を20年やってるんですよ~。'
おやすみどころの騒ぎじゃねーしっ!!!
おやすみ騒ぎだしっ!!!
相手を寝かさないようにいっぱい喋る、修学旅行の時のヤツかっ!
運‘ところで今日は羽田から、どちらに帰られるんですか?'
いや、帰んねーしっ!!!
なんで、決め付けた?
浮いてる?……ねぇ、俺、東京に浮いてる?
野‘いや…仕事で富山に…。'
運‘仕事ですかぁ~。今日はどんなお仕事なんですか?'
野‘学園祭です。'
運‘えっ?!学生さんっ?!'
んな訳ねーじゃんっ!!!
32歳だしっ!!!
学生に間違われたの、10年振りくらいだわ!
それとも大仁田厚とか東国原知事と同じ切り口だと思ったのかなぁ~?
野‘いや、学園祭でちょっと仕事してまして…。'
運‘あっ…色んな仕事ありますからねぇ~。'
んっ?!
なんか、気遣ってこれ以上聞きませんが…的な雰囲気出てねっ?!
なんの仕事だと思われてんだ?
一応、合法な仕事ですけど…。
まっ、そんなこんなで、運転手さんの最初の気遣いとは裏腹に、一睡も出来ずに羽田空港に到着。
時計を見たら、さすがプロ!
なんと15分も前に到着してんの!
運‘早めに着きましたね!一服して、気をつけていってきてください!'
くぅ~っ!カッコイイ事言ってくれんじゃないの!
こんなイカした運転手さんには、今まで一回も言った事ねーけど…
野‘おつりは…とっといてください。'
言っちゃうよ~っ!
乗った時に‘1万円なら余裕ですよ!'とか言ってたから、おつりの2.3千円を感謝の気持ちとして、チップ払っちゃうよ~!
そんな温かい気持ちでいると…
運‘え~、高速料金含めまして……9850円です。'
ギリだしっ!!!