３７。
飲みに行こうと準備をする。
スエットから着替え、ハットを被り、時計をして、小銭、ケータイ、財布、タバコをポケットに突っ込む。
ポケット、パンパンやで！
改札にパスモをタッチし、颯爽と通り過ぎる。
目的地の駅でタバコを買おうと小銭を探る。
手のひらに現れたのは337円。
300円を自販機に投入し、タスポをタッチして、セブンスターを購入。
そういえば、俺今日いくら持ってんだろっと財布を開く。
パカッとな…。
すると、全身が雷に打たれたような衝撃が走る。
札が無いっ?!
いつも札が入ってるスペースがスカスカポン…。
諭吉も一葉も英世も揃ってお出かけ中っ?!
俺になんの断りも無く?!
居なくなるなら、一声かけていけや！
って事は…？
所持金、37円っ?!
37＝野村浩二。
24＝ジャックバウワー。
サンナナパニック！
戦後のゴタゴタした東京の物価なら37円で豪遊できたかもしれないが…
2008年、高度成長を経て、アジアで唯一G8にも入っている、先進国・日本の首都・東京で37円で何が出来んだよ?!
ATMかコンビニさえあれば現金を引き落とし出来るんだが…
見渡す限り、コーヒー屋とかファーストフード店、ドラッグストアしかない…。
ヤングホームレスじゃねーかよっ！
よしっ！待ち合わせまで、あと10分ほどある！
駅に捨ててある雑誌を片っ端から集めて、売りさばいて……縄張りありそうだなぁ…。
ゴミ箱からアルミ缶をピックアップして業者に買ってもら……業者どこにいんだよっ！
信号待ちしてる車のフロントガラスを勝手に拭いて…
野‘ギブミーマネー！’
って、ストリートチルドレンみたいに……日本じゃ無理かぁ……ってか、31歳でチルドレンもねーか…。
ダメだぁ…。
駅に往来する人達、誰よりも所持金少ねぇ…。
仮に37円で飲みに行ったら、何を飲み食いできんだ？
野‘スイマセ～ン！生ビール…いや、俺は発泡酒で。’
友‘えっ?!えっ?!発泡酒でも37円じゃ飲めないよ？’
野‘う…うん…。発泡してなくてイイです…。’
友達が頼んだ肉ジャガを食べようとしても…
友‘肉とジャガを食べたら53円になっちゃうよ。’
野‘あっ…。じゃあ、ジャガだけで…。’
友達がバターコーン頼んでも…
野‘コーン10粒でいくら？’
友‘１粒３円だから30円だよ。’
野‘じゃあ、12粒いただきます。’
友‘ちょいちょい！軽くバター付いてるから、42円だよ？’
野‘あっ…。ゴメン…。’
友‘ちょっと目離すと、すぐに37円オーバーしようとするよね？野村って…。だから、嫌われちゃうんだよ？’
野‘……。’
友‘俺、間違った事言ってるかなぁ？’
野‘…………。’
友‘37円しか持ってない人はそれ以上の物食べちゃ…ダ・メ・な・の！’
じゃかぁ～しぃ～わぁ～～～～～～っ、このカマ野郎がぁっ!!!
生き恥さらしてまで飲みたかねんだよっ！
んな野郎には、ソフトボール女子金メダルの原動力・ピッチャーの上野由岐子ばりの下投げで、顔面に37円投げつけてやるわっ！
そうこうしてる間に友達が到着。
友‘ゴメン！遅くなっちゃったわ！どこ飲みに行く？’
野‘いや、申し訳ねーんだけど、今、所持金全然無いんだよね…。’
友‘出たっ！’
この時、友達が一瞬でも俺をゴミ虫扱いしようものなら、世界一の下投げで顔面に37円をぶち込めるように、ポケットの中でギュッと全財産を握り締めていた。
すると…。
友‘じゃあ、今日はおごってやるよ！’
マジ…か…よ…。
握り締めていた手の力が抜け、小銭がハラリとポケットの中に落ちていく…。
と同時に、涙が頬を伝いこぼれ落ちる…。
体の中心がポッと暖かくなり、喜びという感情が泉から溢れ出す。
それが失禁という形で、おちんちんの先から喜びが外へと垂れ流される…。
野‘ホントにぅぃ～～～～っ?!’
友‘給料入ったしイイよ！’
じゃあ、ビンビンに泡立った生ビール飲んでもイイの?!
肉とジャガと糸コンニャクと人参を、一気に口にぶち込んでイイの?!
バターでベチョベチョになったコーンを２万粒食べてもイイの?!
喜びと同時に友達を疑った自分が恥ずかしくなってくる…。
テメェを一生の連れと認定するっ！
友‘じゃあ、今日好きなだけ飲んで食ってもイイから、借りてる１万円チャラでイイ？’
それとこれとは話が別じゃい！
スエットから着替え、ハットを被り、時計をして、小銭、ケータイ、財布、タバコをポケットに突っ込む。
ポケット、パンパンやで！
改札にパスモをタッチし、颯爽と通り過ぎる。
目的地の駅でタバコを買おうと小銭を探る。
手のひらに現れたのは337円。
300円を自販機に投入し、タスポをタッチして、セブンスターを購入。
そういえば、俺今日いくら持ってんだろっと財布を開く。
パカッとな…。
すると、全身が雷に打たれたような衝撃が走る。
札が無いっ?!
いつも札が入ってるスペースがスカスカポン…。
諭吉も一葉も英世も揃ってお出かけ中っ?!
俺になんの断りも無く?!
居なくなるなら、一声かけていけや！
って事は…？
所持金、37円っ?!
37＝野村浩二。
24＝ジャックバウワー。
サンナナパニック！
戦後のゴタゴタした東京の物価なら37円で豪遊できたかもしれないが…
2008年、高度成長を経て、アジアで唯一G8にも入っている、先進国・日本の首都・東京で37円で何が出来んだよ?!
ATMかコンビニさえあれば現金を引き落とし出来るんだが…
見渡す限り、コーヒー屋とかファーストフード店、ドラッグストアしかない…。
ヤングホームレスじゃねーかよっ！
よしっ！待ち合わせまで、あと10分ほどある！
駅に捨ててある雑誌を片っ端から集めて、売りさばいて……縄張りありそうだなぁ…。
ゴミ箱からアルミ缶をピックアップして業者に買ってもら……業者どこにいんだよっ！
信号待ちしてる車のフロントガラスを勝手に拭いて…
野‘ギブミーマネー！’
って、ストリートチルドレンみたいに……日本じゃ無理かぁ……ってか、31歳でチルドレンもねーか…。
ダメだぁ…。
駅に往来する人達、誰よりも所持金少ねぇ…。
仮に37円で飲みに行ったら、何を飲み食いできんだ？
野‘スイマセ～ン！生ビール…いや、俺は発泡酒で。’
友‘えっ?!えっ?!発泡酒でも37円じゃ飲めないよ？’
野‘う…うん…。発泡してなくてイイです…。’
友達が頼んだ肉ジャガを食べようとしても…
友‘肉とジャガを食べたら53円になっちゃうよ。’
野‘あっ…。じゃあ、ジャガだけで…。’
友達がバターコーン頼んでも…
野‘コーン10粒でいくら？’
友‘１粒３円だから30円だよ。’
野‘じゃあ、12粒いただきます。’
友‘ちょいちょい！軽くバター付いてるから、42円だよ？’
野‘あっ…。ゴメン…。’
友‘ちょっと目離すと、すぐに37円オーバーしようとするよね？野村って…。だから、嫌われちゃうんだよ？’
野‘……。’
友‘俺、間違った事言ってるかなぁ？’
野‘…………。’
友‘37円しか持ってない人はそれ以上の物食べちゃ…ダ・メ・な・の！’
じゃかぁ～しぃ～わぁ～～～～～～っ、このカマ野郎がぁっ!!!
生き恥さらしてまで飲みたかねんだよっ！
んな野郎には、ソフトボール女子金メダルの原動力・ピッチャーの上野由岐子ばりの下投げで、顔面に37円投げつけてやるわっ！
そうこうしてる間に友達が到着。
友‘ゴメン！遅くなっちゃったわ！どこ飲みに行く？’
野‘いや、申し訳ねーんだけど、今、所持金全然無いんだよね…。’
友‘出たっ！’
この時、友達が一瞬でも俺をゴミ虫扱いしようものなら、世界一の下投げで顔面に37円をぶち込めるように、ポケットの中でギュッと全財産を握り締めていた。
すると…。
友‘じゃあ、今日はおごってやるよ！’
マジ…か…よ…。
握り締めていた手の力が抜け、小銭がハラリとポケットの中に落ちていく…。
と同時に、涙が頬を伝いこぼれ落ちる…。
体の中心がポッと暖かくなり、喜びという感情が泉から溢れ出す。
それが失禁という形で、おちんちんの先から喜びが外へと垂れ流される…。
野‘ホントにぅぃ～～～～っ?!’
友‘給料入ったしイイよ！’
じゃあ、ビンビンに泡立った生ビール飲んでもイイの?!
肉とジャガと糸コンニャクと人参を、一気に口にぶち込んでイイの?!
バターでベチョベチョになったコーンを２万粒食べてもイイの?!
喜びと同時に友達を疑った自分が恥ずかしくなってくる…。
テメェを一生の連れと認定するっ！
友‘じゃあ、今日好きなだけ飲んで食ってもイイから、借りてる１万円チャラでイイ？’
それとこれとは話が別じゃい！