ブラックサンダー。
19歳で世界二位ってすげぇな！
俺と干支一緒だし！
まだ選挙権持ってねーし！
ＤＴ（童貞）かもしんねーし！
俺が19歳の時は何やってたかなぁ…？
芸人始めたばっかで、仕事も無くて、バイトして、帰ってきたらゲームして、朝方ラーメン食いに行って、夕方まで寝て…
最低だな、俺！
最低オブザイヤー堂々受賞だな！
クズデミー賞候補だな！
クズリンピック日本代表だな！
そんな銀クズリストの俺は置いといて、銀メダリストの内村選手が愛してるっていうお菓子を購入。
北京に２箱持ってったってくらい好き太郎らしい。
そのお菓子が…
‘ブラックサンダー’
どんなネーミングだよっ！
かっこよすぎだろ！
黒い稲妻よっ?!
SMAPもビックリするわ！
パッケージに‘おいしさイナズマ級’って…
ピンとこねーわ！
さらにパッケージに‘若い女性に大ヒット中！’と書かれてる。
若い女性って…
幅広いわっ！
誰目線の若い女性なんだよ！
遠足の時に…
生‘先生！ブラックサンダーはお菓子に入るんですか～？’
先‘バナナじゃねーのかよっ！バナナみてぇな黄色い肌しやがって！「ですかうんとぷり～ず」じゃねーよっ！’
先生、言い過ぎか…。
とは言え世界二位が好んで食うって事はそれなりの理由があるはず！
これ食えば、体操じゃなくても、何かしらの世界二位になれるかも…
そんな淡い期待を胸に袋を開ける。
中身はチョコでコーティングされた、普通のお菓子。
恐る恐る一口かじる…。
サクッ…。
ムシャムシャ…。
ゴックン。
ピカッ！
ゴロゴロゴロゴロッ！
体を貫く稲妻のような衝撃！
イナズマ級のうまさだぜ！
こりゃ、２箱買って北京に持って…………………あれっ？
なんか気のせいか、全身に力が溢れてくる気がする…。
毛細血管の隅々にまで勢いよく血が駆け巡り、いつもよりも体が軽い…。
筋肉という筋肉が躍動するかの如く、騒いでいる…。
これが…
これが世界二位の愛するお菓子なのか…。
今なら、稲妻のように走れる！
今なら、稲妻のように高く飛べる！
今なら、稲妻記録が出せる！
まっ…
当然…
気のせいだろうけど。